難関資格受験予備校フォーカスを設立した山田浩司さんの一冊。
心構えから実際の勉強法を解説している。勉強法に関しては論文からの参照を多くしており、講師としての体験を軸として研究結果を元に勉強法を解説しているため信憑性は高い。事実、自分が既に行なっている効果的だと感じる勉強法に関しても科学的裏付けがあり納得した。
以下、概要
1)一発合格する人の共通ルール
2)学習ツール選び
3)環境と生活習慣
4)メンタル強化
5)インプット
6)アウトプット
1)一発合格する人の共通ルール
まずは自己の経験からモチベーションが合格率の向上に繋がっていることを取り上げる。つまり、資格に合格するといった強い意志が合格へ結びつけるので漠然と受かりたいではいけないと断言している。
その上で、合格者には
①インプット
②アウトプット
③心構え
の3つのルールが存在することを明らかにしている。
2)学習ツール選び
学習ツールとして
①薄い参考書を選ぶ
②赤を使って暗記などを行う
③電子書籍ではなく紙の本で学習する
といった多くの勉強法で論点となる話題を研究結果をもとに最適な方法を提示している。
3)環境と生活習慣
環境は匂い(ローズマリー)が効果的であることを繰り返し指摘し、反対に効率を低下させる匂いとしてラベンダー、イランイランをあげている。
生活習慣は朝型、夜型の話に触れ、筆者はどちらでも良いと回答している。
4)メンタル強化
メンタル強化の方法として、他の勉強法の本でも語られている「宣言する」や「合格後をイメージする」といった内容から「勉強をあえて大変にする」、「間違えることで記憶を強化する」といった内容を含んでいた。
5)インプット
インプットに関してはいかに長期記憶に結びつけるかに主眼を置いて記述してあり、9つの勉強法を提示していた。
その中でも、実践テスト学習法は分散学習法は、私も実際に行なってみて効果的であったので推奨する。
実践テスト学習法は、その名の通りテストを繰り返し実施することで定着度が向上する。さらにこの効果はテストの単元をランダムに行うと効果的であることも重要だ。
分散学習法は、上記方法に似ているが、ランダムな単元で学習し、2〜3教科を同時に学習することが効果的であるというものだ。
6)アウトプット
この章の内容は5)インプットと似ており、いかに長期記憶に結びつけるアウトプットを実施するかが記載してある。
効果的なアウトプットはランダムな内容のテストを適度に行うことであると結論づけることができる。
感想
一般的な勉強法の本と違う点は、結論が「努力」であることである。努力していくうちに勉強(新しい知識の獲得)が楽しくなり、勉強の動機付けが容易になる。小手先の技術を身につけても、100時間かかるところを90時間でできるようになる程度であり、10時間になるような効果覿面な勉強法は存在しない。努力すれば必ずできると確信して勉強に励むことが重要である。
この本の面白いところはコラムである。イケメンと学力の相関、身長と学力の相関、座席位置と学力の相関などを研究結果を用いて解説してあり興味深い内容であった。
なお、参考文献は全て記載してあり、科学的根拠のある本となっているが、研究が古いものもあり、最新の研究を独自で調べるなどの必要があると感じた。
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