精神科医である樺沢さんが独自に実践している時間術について書いた本。

構想10年、執筆期間2年という膨大な時間をかけて書き上げたと言うだけあって、得るものも何点かあった。

 

以下、概要

 

日本人の生産性は主要7カ国中最下位である。実際にアメリカ人の生産性と比較すると1.6倍もの差がある。生産性が低いことは残業風習にも影響している。

また、著者の見解では生産性が低いことは自殺率に影響しているという。これは自殺率が高い韓国、ロシア、ハンガリーは日本よりも生産性が悪いという結果となっているためである。(ただし、参照文献不明のため事実かはわからない)

では、生産性をどうあげるのか。

それは以下の4点にまとめることができる。

①朝のゴールデンタイムを有効活用する。

②午後は適度な休憩を挟み、集中力を要しない仕事を行う。

③30分以下の睡眠(15時まで)や夕方の運動を行う。

④寝る前2時間は弛緩した時間を取る。

 

①起床してからの効率的な行動やいわゆる朝活のススメがメインで紹介されている。脳科学の知識(セロトニンの活性)から導き出される最適な行動は、

1)朝シャン

2)カーテンを開けて寝る

3)咀嚼

4)テレビを見ない

がすぐに実践できる内容であった。

また、集中力を邪魔する要因として、物、人、思考、通信をとりあげ対策も述べていた。

 

②午後の非効率な生産をいかに回復させるかについて

1)外出ランチ(運動、場所替え)

2)仮眠(30分以下かつ15時まで)

 

③特に運動について

運動をする際の注意点は、60〜90分程度の運動かつ疲れすぎない運動であることだ。

また、時間が取れないときは5分でもスクワットなど運動を行うと効果的である。

 

④寝る前2時間の弛緩する時間について

1)していいこと

非視覚系娯楽(音楽、アロマなど)、家族とのコミュニケーション、ペットと戯れる、軽い運動、熱すぎない入浴、読書

2)してはいけないこと

食事、飲酒、激しい運動、熱い風呂、視覚系娯楽(ゲーム、SNSなど)、明るい場所で過ごす(コンビニ、会社など)、光るものをみる(スマホ、パソコン、テレビ)

 

 

感想

様々な研究を引用して説得力のある内容であった。他の時間管理術系の本と重複する内容も多々あったが、時間を二次元的に考えることや今を大切にすることなど新たな視点やメンタル的要素も含んでおり面白かった。しかし、研究結果などに関しては参考文献の記載がなかったのが残念である。本書に書かれてある朝のゴールデンタイムを意識して行動していきたい。