神谷イタル。雑記。 -16ページ目

神谷イタル。雑記。

松竹芸能で漫才師というお仕事をやっております。
大半の時間をソシャゲとアニメに費やしております。
思いついたことをつらつらと書き綴っておりますのでよしなに。

「もうやめて下さい、こんな事。」

銃口の先には同じくこちらに銃口を向ける千束。

「やめないよ。」

その口調からは感情が抜け落ちているようだった。

「たきなだってもう分かったでしょ、DAがどういう組織で何をしようとしてるのか。」

肯定も否定もしない。意味がない。

結論は決まっている。私は千束を止めないといけない。

だから、これから私たちがどうするのかも決まっている。

「たきなに私は撃てないよ。」

2つの銃声が鳴り響く。

 

ep11 Don't look back

 

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残弾も少ない。

それは千束も同じはずだ。

恐らく、次で決まる。

何故こんな事になってしまったのか。

考えてもキリがない。意味がない。

弾丸を装填する手が震える。

怖い?それはそうだ。敵にしてこんなに恐ろしい相手はいない。私が誰より知っている。

だからこそ、私が撃たなければ。

震えを止める必要は無い。

ただ次の一撃に全てを掛ける。

この一瞬に全てを!

飛び出し、邂逅、刹那、銃声

私の射撃は千束には当たらない。

でもこの震える手で、命中の不安定な弾丸なら?

走る衝撃。肉体を貫かれる感覚。

崩れ落ちるその目で、しかし、同じように崩れる千束の姿。

なんとか止める事が出来たかな、私は…

 

おかしい。

千束の銃弾は確かに私の急所を貫いたはずだ。

なのに意識が遠のくどころか、出血すら…

「ゴム弾…?」

遠くて近くで千束の声がする。

「私にたきなが撃てるわけないじゃん。」