次に彼女を見たのは(出会ったのではない、見たのだ!)、それから数十年を経ていた。場所は、とあるイベント会場である。◯夫さんとは何度か会っていたせいもあって、昔と変わらない若々しさを感じていた。気づくと、その隣に白髪の老婆が座っている。「あの人、誰なんだろうと」気になりはじめた。その老婆は下腿が浮腫っており、膝関節がうまく可動しないのか、正座も不能なため、和室でも椅子を使用していた。まさか、と思った。だが、◯夫さんとの行動を見る限り認めざるを得ない。僕は突きつけられた現実に、ただおろおろするばかりだった。その老婆こそがK子さんだったのである。しかも、(続く)