夕べ夢を見た。裸の女がひとり僕の前に立ちはだかって、口をぱくぱくしている。意識をその声に集中させると「好きなようにしなさいよ、私はいいのよ」と、かなり立腹している。僕は事の仔細も分からないまま、その女をまじまじと観察した。痩せぎすの、胸の小さな、背の高い女だったような気がする。股間に申し訳程度の薄い陰毛が張り付いていた。肌の状態はどうだったのかまでは記憶がない。とにかくその女は、えらい剣幕でまくしたてるのだ。「どうするの、さあ」。僕は何かの決断に迫られているようだったが、皆目見当がつかなかった。そこで、その女に尋ねてみた。「僕は、今、目覚めたばかりのような気がする。何があったのか知らないが、なぜ、私とあなたがこのような状態なのか説明してくれないか?」。すると女は、「ふん」と顎をしゃくり上げ、「あんたは、自分のことをまるで知らない、どうして現実が直視できないのか」と、怒鳴り声をあげた。しかしその後、僕は返す言葉もなく、訳の分からぬまま、そのまま再び眠りについてしまった。