
この並木道の奥にトトロ城趾の碑が立っています。

ここは世田谷区の深沢あたりです。

都立園芸高校の敷地内に、その碑があります。

高校の敷地内ですので、見学目的で立ち入り許可をもらいました。

本館のすぐわきに「旧蹟・兎々呂城趾」と題する碑が立っています。兎々呂城と書いてトトロキとも読めるので、それが等々力(とどろき)という近隣の地名に関係するともいわれます。戦国期の築城とされますが、城郭としての遺構が残っているかどうかは、ちょっと見たくらいではわかりません。なにぶん園芸高校ですから、造園の学習のために地形を変更したりはしているでしょうしね。
で、その碑の後ろ側に隠されたみたいに、別な石碑があります。

日本梨新品種 生誕之地
京都帝国大学教授農学博士
菊地秋雄先生ハ吾カ母校在職
中大正四年日本梨在来品種ノ
人工交配ニ依ル種子ヲ此ノ地
ニ播種シ実生ヲ栽培シテ研究
数年ノ後茲ニ新品種ヲ得タリ
所謂菊水・八雲等是レナリ
昭和十四年十二月 建立
東京府立園芸学校
十九期卒業生一同

日本梨の新品種として有名なのは千葉県の松戸で発見された二十世紀梨ですが、ここでは品種改良を学術的に試みて成功したのでありまして、自然交配の新品種を"発見"したのではないのが特徴です。発見するにしても、まったくの偶然ではなく、発見に至るまでの努力はあるのでしょうけれど、それとは苦労の種類が違うということです。

ここまで来るのに渋谷の雑踏を掻き分けてきますから、胸に植え込んだ機械が誤作動しないようにネコを胸にくくりつけています。トラの方が安心出来るのですが、かさばるので。

そのあと特攻桜を撮りに世田谷観音さまへ。

だいぶ咲き揃ってきました。満開は今週末でしょうね。
ともあれ、ツタヤ図書館と江戸しぐさは滅ぼすべきです。

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