世界のハイブリッドシフトで稼ぐトヨタ | ある女子大講師

世界のハイブリッドシフトで稼ぐトヨタ

世界のハイブリッドシフトで稼ぐトヨタ

1.世界の「ハイブリッドシフト」に乗り、トヨタ自動車の業績が極めて好調だ。同社は2024年3月期(2023年度)通期の業績予想について、売上高を43兆5000億円に、営業利益を4兆9000億円に上方修正した。それぞれ前回の予想を5000億円、4000億円引き上げた。営業利益率の予想も11.3%と前回の予想から0.8ポイント高めている。この好業績をけん引するのがハイブリッド車(HEV)だ(図1)。同社における新車販売の3台に1台がHEVとなっている。

 

2.HEVの販売状況はトヨタ自動車の想定を超えている。同社の宮崎洋一副社長は「HEVについては我々の読みも悪く、セットした生産能力に対して需要が常に上目、上目に来る状態を繰り返している」と説明。世界におけるHEVの販売比率は2022年に約27%と3割を切っていたのに対し、2023年は33%と6ポイントも上昇した(図2)。

 

3.台数で見ると、トヨタ自動車は2023年に340万~350万台のHEVを販売。2022年から100万台近く増えた。しかも、世界の全地域でHEVの販売比率は高まっている。日本だけではなく、米国はもちろん、電気自動車(EV)シフトを声高に叫んできた欧州や中国でもHEVの販売比率が上がっているという。「依然、HEVは『現実解』として顧客に選ばれている」(宮崎副社長)。「EVシフト」の真偽

欧州で3台に1台が売れる「ハイブリッドシフト」、見直し必至のEVシフト計画

4.これまでトヨタ自動車のHEV事業に対しては、「HEVにこだわってEV(電気自動車)シフトに乗り遅れた」「日本だけのガラパゴス現象」などと揶揄(やゆ)する声もあった。そうした声を蹴散らす人気ぶりだ。カーボンニュートラル(温暖化ガスの排出量実質ゼロ)時代のクルマの「現実解」がまさに現実となり、それを享受しているのが今のトヨタ自動車の業績というわけである。

HEV人気を端的に示すものとして、宮崎副社長は米国における在庫日数を紹介した。

HV車とは:

 

 

以下、

https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00001/08884/?P=2

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