(六本木の桜坂
)
桜咲く4月
桜満開のこの時期は、「日本人でよかった~
」と
心から思える季節です。
だけど、最近のマーケットを見ていると、日本は本当に大丈夫??
と心配になることが多くあります
昨年の3月以降、マーケットが底打ちしてから、
値下がりした資産(株式や不動産)がどんどん回復してきています
そんな中、昨年は日本株の戻りが悪かったのも事実。
中国を筆頭に新興国がどんどん力をつけている中で、
先進国と新興国の2極化が進んでいるのも事実。
昨年の株価の上昇率を見ても先進国と新興国の差は明らかです。
さらに、アメリカに住むお客様と電話でマーケットの話をしていた時に
聞いたのは、「アメリカのテレビでは日本のことがちっとも取り上げられず、
米中関連のニュースが多い」とのこと。
アジアへの注目度は高まりつつあるものの、日本はその中に入って
いないかのような扱いのようです
だけど不思議なのが為替。
お客様からも、
「なんでこんなに円が強い(=円高な)のかしらねー?」との
質問をよくいただきます。
日本の金利が他国に比べて高いから??
日本の今後の成長率が他国に比べて高いから??
日本の政治がこれからいい方向に進む期待感から??
全部NO
でしょう。
最近は低金利の円と米ドルが、リスク資産回避時の受け皿通貨として
使われているため、昨年11月に起きたドバイショックや今年に入って
大きく取り上げられている南欧の財政問題が起きた時に円と米ドルは
買われてしまうのです。
外貨資産を保有されている方にとって、「この円高はいつまで続くの~?」
とじれったく思っている人も多いでしょうが、それでも我慢して今はコツコツ
外貨資産を積み上げていく時期だと思います
私は、いずれこの円高は修正されて大きく円安に触れると考えています。
マーケットでは、日本国債の暴落(金利は上昇)や、円安というシナリオを
予想している人は増えています。
最近話題の藤巻さんが書いている『日本破綻』にも、
これからの日本に対する指摘がたくさん書かれています
「破綻」とか「崩壊」といった言葉を付けるのは「本が売れるため」の
ありがちなタイトルですが、元モルガンの東京支店長を長く勤めら
れていた藤巻さんなので、外から見た日本の危うさを本気で伝え
たいのだという思いが伝わってきました。
現在の日本の財政状況で、「でも日本は経常黒字だから大丈夫」とか、
「でも日本は1400兆円の個人金融資産があるから大丈夫」などと
呑気に言ってるのは日本人だけかもしれません。
『日本破綻』にも書いてあった、
「日本という国は、2009年度の税収が36.9兆円と予想されて
いるのに、2010年度に92兆円の予算を組もうとしている。
すでに累積赤字は872兆円。」
分かり易く言えば、
=「369万円の年収に対して、年間920万円を使う人。
すでに借金は8720万円もある。」
思わずギョッとしてしまいました
やはりこれからは円資産
ではなく外貨資産
??
そんな日本に対する不安感を持ちつつも、明日はお花見
バーベキューをして、日本のよさもしっかり実感してこよう
と思います