今回は、学校の先生や支援者さんなどに渡す、
『無料ダウンロードできるサポートブック』 のご紹介です



最近は、『発達障がいを知って頂く、無料ダウンロード冊子』 のご紹介をしました。
それによって、例えば「自閉症」なら、「支援や配慮の方向性」 がわかってきますよね。
しかし、「発達障がい」と言っても、人それぞれ障がい特性は
違いますので、皆 困り感も違う訳です。「だから、この子にはどのような特性があり、
どんな支援・配慮を具体的にすれば良いの」 が、その冊子だけでは
明確にはわかりません
そこで、保護者が記入する

『無料ダウンロードできるサポートブック』が必要になってくるわけです。
ご存知の方も多いと思いますが、「サポートブック」は、障害の種別に関わらず、
お子さんが初めて接する人(例えば、新しい担任の先生や支援者さんなど)に、
「お子さんの特性や接し方」について知ってもらうための情報を書いておくものです。
年度の変わり目、担任の先生が変われば、またそれを一から口で説明するのは
大変です。先生の間で、しっかり引き継ぎをされているのかどうかも、わかりません。
(ちなみに、保護者が「子どもに関わる全ての先生方にサポートブックを回覧して下さい。」
と新しい担任にお願いしても、『回覧』と表紙に書いておいても、なかなか回覧して
くれません。特に特別支援学級と通常学級の担任には、それぞれに
サポートブックを最初に渡す方が賢明です:)
進級・進学で我が子の学校生活に不安がある保護者は、ぜひ 『サポートブック』 を
作成されてはいかがでしょうか。「今 学校や園に特に配慮を求めたい必要なページ」だけを
具体的 に記入し、先生に薄い冊子として渡せば、先生方も配慮をしやすくなるでしょう。
専門家(医師)の意見書のコピー、発達障害の理解啓発冊子」をサポートブックに添えて、
先生方に提出されてはいかがでしょうか。
先生方には、個別に生徒に支援配慮をするなら「客観的で説得力のある理由」がどうしても必要
です。そのために「子どもの発達検査結果や発達障がいの専門家(医師)の意見書のコピー、
発達障害の理解啓発冊子、サポートブック」が必要なのです。
学校で、お子さんの障がい特性について理解がないばかりにいらぬトラブルやいじめに遭い続け、
二次障害にならないよう、「転ばぬ先の杖」として、こちらの情報がお役に立てましたら幸いです。
以下、見やすい おススメ 『無料ダウンロードできるサポートブック』をご紹介します。
(Googleで検索して、上位にあって「(パッと見て)本人の必要な事が
すぐにわかること」を基準にご紹介しています)
楽々かあさんが「サポートブックの書き方の心得と渡し方の心得」をわかりやすく
ご紹介されています。グレーゾーンのお子さんなど、より簡易的に特徴と配慮の
お願いを1枚で伝える「サポート・シート」の記入例見本も、ページの下方にあります。
発達障害のある子の取扱説明書「サポートブック」で学校と連携! 作り方と連携のコツをご紹介します ← (「りたりこ発達ナビ」の楽々かあさんの記事)
「LITALICOジュニア サポートブックのテンプレート」 (PDF・Power Point)
この中で「性格」の水色のページは、「困っている様子の時は、こう関わってくれると落ち着きます」
など具体的に書けますので、先生や支援者さんの支援に役立つと思います。チェックシート形式で
子どものできることを確認できるページもあります。
大阪府の
河内長野市が作成したサポートブックです。本人中心で書くことができ、 パッと見て必要な事がすぐにわかります。「身体の状態や医療的ケアのある部位」
などもイラスト付きで記入しやすいので、身体に障がいのあるお子さんのこともよくわかります。
(最後の方にテンプレートがあります)
(最後の方にテンプレートがあります)
軽度・重度、また幼児・大人などさまざまな書式が揃っています。
インターネット・サポートブック『うぇぶサポ』
↑↑↑ 自閉症・発達障がい児者のためのサポートブックの情報を集め、
たくさんご紹介されています。

サポートブックは手書きでの記入をする人も多いですが、
(後からの追加修正が容易なため)パソコンでの文字入力をご希望の場合、
ダウンロードしたPDFファイルに文字を加筆するには、以下のような方法が
あります。
・Excelを使ってPDFファイルに文字入力する (無料)
・アッキーのおススメ 『PDFをExcelやWordなどに変換でき、
ExcelやWordなども、PDFに変換できるソフト』が後々便利です。
無料ソフトはバグが多いので、有償ソフトが安心です。
※対応OSをご確認下さい。 (購入の必要あり Amazon)
サポートブックは、パイオニアの丸岡玲子さん(自閉症ノブの世界)が、
1999年、最初に発案し公開されました。今現在、日本中の多く方が
サイト上でテンプレートや実例を公開されています。ありがとうございます

どのサポートブックにも良さがあり、使う方の思いや、独自の視点が込められています。
「ご自分の好きなデザイン、使い勝手、書き方、先生への渡し方のポイント」など、
皆さんの選択の参考になれば幸いです。
サポートブックは作れば完了ではなく、その子の状況に合わせて、書く内容を
必要に応じて見なおしていく必要があります。
主に保護者が書きますから、最初 は手間がかかりますが、
「本人がラク・先生、支援者がラク・預ける親がラク(みんなのラクのために)」
【お子さんの自己紹介ブック】として、始められてみてはいかがでしょうか。