『発達障害プロジェクト』
NHKは昨年5月から今年4月までの1年間、総合テレビとEテレのさまざまな番組で「発達障害」を
特集します。当事者は、挙動などから「空気が読めない人」と誤解され、日常生活に支障を
きたすことも少なくありません。支援のあり方や最新の研究動向など多様な角度から障害の実情を
伝え、理解を広げるのが狙いです。
発達障害のある人や周囲の人たちの、様々な暮らし方や働き方、悩みや対策を伝えていきます。

シリーズ発達障害 子どもが「発達障害かも」と言われたら・・・
去年からシリーズでお伝えしている発達障害の第5弾。今回のテーマは「発達障害のグレーゾーン」 です。いま、発達障害の可能性があるものの、はっきりと診断がつかない「グレーゾーン」と呼ばれる 状態の子どもたちが増えていると言われています。発達障害は子どもらしさとの違いがわかりにくく、 専門家でも幼いうちは判定が難しいことがあります。「発達障害かもしれないし、違うかもしれな い・・・」。そんなあやふやな状態が続く中で、親の悩みが深まっています。「一見普通に見えるので、専門家から“発達障害の傾向がある”と言われても、受け入れることが
できない」「市の相談窓口に話しても“様子を見ましょう”と繰り返し言われてしまう」「グレーゾーンで
あるがゆえに、周囲から理解してもらえず、どうしたらいいのかも教えてくれない」
今回番組では、ふだん見ることのできない診察の現場も取材。どこからどこまでが発達障害なのか。 また、子どもが「発達障害かもしれない」と言われたとき、親としてどう受け止めたらいいのか、考え
ていきます。