『発達障害プロジェクト』
NHKは昨年5月から今年4月までの1年間、総合テレビとEテレのさまざまな番組で「発達障害」を
特集します。当事者は、挙動などから「空気が読めない人」と誤解され、日常生活に支障を
きたすことも少なくありません。支援のあり方や最新の研究動向など多様な角度から障害の実情を
伝え、理解を広げるのが狙いです。
発達障害のある人や周囲の人たちの、様々な暮らし方や働き方、悩みや対策を伝えていきます。

このトリセツは、発達障害のある人が感じやすい「困りごと」に対し、当事者や周囲の人が
どう対処しているか、みなさんの体験談を集めているものです。
困りごと、その対処法、相手に望むこと。発達障害の人も、そうでない人も、みなさんの投稿で
「実生活で使えるトリセツ」を成長させ、2018年春の完成を目指します。

1月14日(日)夜7 時 再放送1月19日(金) 0:00(木曜深夜)
番組レギュラーがスタジオを飛び出し、東京で開かれた就労支援フォーラムの会場へ!「うつ病の部下のミスを注意したところ、『やめます』と言って来なくなった。あなたならどうする?」など、障害者と一緒に働く上での悩みや困りごとの実例をもとに、会場にいる企業の人事担当者、福祉関係者ら1500人を対象にアンケート。その結果を紹介しながら、専門家を交えて、障害者も健常者も互いに働きやすい環境について考える。
シリーズ発達障害 読み書き計算が苦手・・・ どう向き合う?学習障害
シリーズでお伝えしている「発達障害」。今回のテーマはその一つ、「学習障害(LD)」です。
知的な遅れはないのに、「読む・書く・計算する」など特定の分野に著しい困難がある障害で、
文部科学省の調査によると、小中学生の約20人に1人にその可能性があるといいます。
学習障害のある子どもは、学校の授業についていけず勉強が遅れるだけでなく、周囲に理解
されないことによって、いじめや不登校の原因になることもあります。さらに、大人になってからも、
仕事や家庭生活で生きづらさを抱えている人も多くいます。
一方、その実態が明らかになるにつれて、どんな子どもでも、それぞれに合わせた学びの機会を
持てるようにしようという取り組みも始まっています。子どもたち全員にタブレットを配布し、授業に
活用している学校や、障害をテクノロジーで補うツールの開発など、多岐にわたります。
番組では、学習障害の当事者が抱える悩みに向き合い、読み書きできないメカニズムの最新
研究や、学校などで始まっている新たな取り組みなどを通して、まわりの人たちに何ができるの かを考えます。
※ 1月24日(水)は、竹田契一先生も出演されています!