飲食店におけるDX化(発注) | イタリアンバジル経営者ブログ

飲食店におけるDX化(発注)

飲食店におけるDX化シリーズ。

 

今回は発注について考えてみたいと思います。

 

自店の食材と飲料の仕入先は先月時点では、約40社(店)でした。

 

もちろん、食材・飲料以外を含めると取引先の数はもっと数は増えます。

 

発注の仕方は各社によりバラバラです。

 

自社はチェーン店ではないので、自社の仕組みに合わせて下さいとは言えません。

 

よって、先方と相談の上、発注形式を決めています。

 

基本、発注して翌日以降に届けてもらう形ですが、当日に買い出しに行く場合もあります。

 

発注方式は主に下記の5つです。

 

・電話
・FAX
・メッセンジャー
・ライン
・ネット発注システム

 

主流はFAXと電話です。

 

DX化にはまだまだ程遠い感じです。

 

効率化の為に発注方式を集約化しようとは現時点では考えていません。

 

自社システムを構築して、取引先に自社システムを利用してもらわなければならないからです。

 

1店舗の規模ではコストが見合いません。

 

また、自店の場合は食材に拘りを持って仕入れをしている為、一社に集約することもできません。

 

各取引先と地道に取引を重ねている感じです。

 

手数料を払ってでもDX化して効率化したいというニーズが当てはまるのは、売上に寄与する場合です。

 

例えば、「デリバリープラットフォーマーを利用する」や「キャッシュレス対応にする」場合は、お客様満足度の向上や売上アップにつながります。

 

発注方式のDX化は経営規模が大きくない場合は、売上につながりません。

 

また、お客様の満足度の向上にもつながりません。

 

仕入先のITリテラシーの問題もあります。

 

こちら都合ではどうにもならない問題です。

 

取引先が自社構築したネット発注システムを利用できるケースもありますが、まだまだ使いにくいのが現状です。

 

UI(ユーザーインターフェース)やUX(ユーザーエクスペリエンス)をあまり意識しないで作ったような印象を受けます。

 

Amazonや楽天で注文することもあります。

 

品揃えも充実してどんどん便利になっていますが、既存の取引先のこともあり悩ましいところです。

 

数年前に、ある取引先と協議して自動補充をしてもらう形にしたことがあります。

 

在庫が増えすぎてしまい、中止した経緯があります。

 

・全ての商品にICタグがついている
・店内の在庫状況をリアルタイムで計測する
・その在庫状況をもとにAIで自動発注される
・もしくはその在庫データを取引先に開放して自動補充してもらう

 

そんなことが出来たらかなりありがたいですが、まだまだクリアすべき課題は沢山ありそうです。

 

野菜等もあるのでICタグではなく、画像処理技術(画像から在庫を判断)が良いのかもしれません。

 

いずれにせよ経営規模の大きくない飲食店においては、発注におけるDX化はまだまだ時間がかかりそうな気がしています。