2号店出店に向けて | イタリアンバジル経営者ブログ

2号店出店に向けて

ここ数週間、新店舗の候補物件を回っていました。


秋口には2号店をオープンさせたいと考えていて、現在は既存店舗のマネジメントも少し落ち着いてきたこともあり、少しずつですがその準備を進めています。


当初予定では2号店は上海を考えていましたが、資金的な面、マネジメントの面等総合的に判断して現時点では時期尚早と判断しました。


といっても国内で新店舗を出店するにしても、お金や時間や労力がかかります。


今のお店が今年の2月以降黒字化を続けているといっても、まだまだ資金的には余裕がある状況ではありませんので、初期投資を最小限度にとどめられる形式を考えており、


・採算が合わなくなって(もしくはその他諸事情により)営業を休止している店舗(もしくは休止予定の店舗)

・店舗譲渡費用がほとんどかからない店舗

・上記の中でもイタリアンの店舗


に絞って情報を集めていました。

一昨日もほぼ終日かけていくつかの上記に該当するいくつかの物件を見て回りました。


今はこの不況下で閉店する店舗が多くなっているようです。


店舗を閉める場合は、一般的には厨房機器やその他の設備関係をすべて撤去して、きれいな状態(一般的には「スケルトン」といいます)にして大家さんに引き渡さなければなりません。入居の時には多くの保証金を支払いますが、この撤去費用に充当されてしまうので、店舗の運営者側としては、なるべくお金をかけずに、保証金をそのまま戻してもらいたいと思うものです。


そこで、そのまま他の運営者に経営を引き継ぐことで、店舗を原状回復せずにすみ、保証金も多く戻ってくるということが可能になります。


更に比較的良い物件であれば、「譲渡金額」として数百万円で譲渡出来る場合もあるようです。


といっても、店舗オープンに当たっては、厨房機器や家具、配管設備工事等、多額の費用をかけていますので、それを考えると、数百万円で譲渡出来たとしても、トータル収支では大きなマイナスになることが多いと思いますが・・・・


いずれにせよ、儲かる店舗であれば経営者も手放さないので、不採算の店舗を立て直しすることが求められます。その意味では規模は異なりますが、「企業再生」と同じではないかと思っています。


今の店舗は「厳しい立地」に該当し、自分が経営する前の4年間で4人経営者が変わった店舗でした。また、店舗がある通り沿いにはいくつか飲食店舗があったそうですが、出来ては潰れの繰り返しで、今はITALIAN BASIL1店舗のみとなっています。(TV局や福岡タワーがあるところまでいけば多くの飲食店がありますが・・・)


開業にあたってもいろいろな方から、「この場所は厳しい」と助言をいただきましたが、そのような立地で成功できれば、逆に信用が高まるのではないか、厳しい立地でも利益を出す新しい経営モデルを作れるのではないか、なんて思っておりました。


まだ開業して1年、胸を張って「成功」と言えるレベルではないと思っていますが、なんとか長く経営していける基礎を築けたのかなと思っています。


厳しい立地で売上が多くない状況でも赤字を出さない経営モデルが少し見えてきたように思うので、それが他の店舗でも通用するか、チャレンジしてみたいと思っています。



まだ、正式契約には至っておりませんが、ようやく候補物件が決まり、現在は先方責任者との具体的な交渉に入っております。


2号店開業に当たっては、まだまだ越えなければいけないハードル(資金面、人材面等)が残っていますが、前向きに取り組んでいきたいと思っています。


交渉がうまく行って、正式に発表できるタイミングが来ましたら、きちんと報告させていただきます。