イタリアの旅人さん という方がイタリア全土イタリアを横断中です。

何年も一人暮らしながらお金を貯めて夢を実現している若者。

うちなーんちゅ(沖縄人)の朗らかな人柄が伝わってきます。

色々な街の美しい風景や美味しそうなワイン、食事の写真が盛り沢山。

うらやましい限り。


6年前の一人旅を思い出しました。

調度2003年のイラク戦争開戦の日だったと記憶しています。

女だてらにでっかいバックパックを背負って。

中身はサバイバルアイディア用品でいっぱいでした。

初めての一人旅ということでいかに必要最低限ですませられるかの

知恵をギューギュー絞って考えて。


簡単なモノでいえばタオルの変わりに手ぬぐいがお役立ちでした。

かなり吸水力もあるし、水分がマックスになったら絞ればよし、

使った後石鹸で洗えば常に清潔、寒い時期でも一晩で乾く。

そして全然かさばらず・・・と良い事づくめ。

この時ばかりは古き日本人の知恵、バンザーイはた


でも冬だったからバッグはパンパンで重かった。

旅の途中で要らないものが判ってくるもんです。

そういうのは各地のお土産品と共に一緒に日本へ強制送還飛行機

(なぜコロコロ付きのスーツケースを持っていかなかったのか、

我ながら不思議。)


そしてうら若き美女【!?】一人何が起こるかわからない。

キレイに着飾ってたりしたら危険この上ないワ!?

とワザとみすぼらしいコーディネートでパリに降り立ったわけです。

おまけにノーメイクで。

そう、旅の始まりはフランスから。

もう2度とこんな機会もなかろうとヨーロッパ縦断に踏み切ったんです。


ルーヴルでは10歳から胸に秘めていた

ダ・ヴィンチ「岩窟の聖母」「洗礼者ヨハネ」


大人のお洒落ラボラトリー ~イタリア人の色気~-madonna

岩窟の聖母

大人のお洒落ラボラトリー ~イタリア人の色気~-giovanni
洗礼者ヨハネ

を見た時は「ついに観た目」という感動と

生き生きした作品には「魂が宿っている」なんて言い方しますけど

思ったより大型の作品だったためか圧倒的なパワーに震えました。

ずっと眺めていたかったぽっj

「モナリザ」は逆にそうでもなかった(ゴメンなさいべーっだ!)かな。

幼稚園の時、親戚の家にレプリカが飾ってあって

幼心にその妖艶な微笑みと薄い眉、黒装束が「コワイ~!!」

と感じていたので実物はどれほどか!?とおっかなびっくりだったのですが。

まっ白くてだだっ広い空間にポツンとそしてあけすけな照明で照らされて

いたからかな?


そして最も恐れていた「フランス人意地悪伝説」(笑)

フランス語に誇りを持っておいでの方達ゆえ・・・

アジア人なんてシッシッと追い払われてキャインキャインと

尻尾を腿に挟めて逃げる犬のように扱われるのでは!?しっぽフリフリ

(いけませんねえ、固定観念て)

しかし、現地の人に触れずして旅にあらず。

英語の話せそうな若い女性に「ボンジュール!」と笑顔で挨拶。

「ボンジュール!」と爽やかにお返事してくれる。

すかさず英語で話すと、とぉーっても親切に教えてくれたりして。

その他の人たちもみんな親切でした。


ヴェルサイユでは気分はマリー・アントワネット王冠1

広大な庭園の奥までいって素晴らしく手入れされた白樺の林で

ウットリした気分で何時間も憩いました。

パリの建築は装飾がとても華奢で繊細な造りなので

やっぱり女性にとってはアドレナリン放出な都市なのでしょうね。


フランス人男性、というよりもパリに住む色々な国の男性達は

イタリア人よりも押しが強かったかなあ。

およそ色気とは縁遠い装いの私にでもひつこく声をかけて

きましたから。

パリはどんなひとでもアムールな気分にしてしまうのでしょうか。

日本人というとお金を狙われそうで怖かったので

「韓国人です」ってウソぶいちゃいました。

韓国は大好きですよ、友達もいるし。

なんだか、韓国人女性の強さを蓑に着てしまいました。

ゴメンなさい。

当時は外国の男の人が怖かったんです。


そんな怖がりにもかかわらず、夜のセーヌ川を散歩したりして

矛盾してますね?

でも夜のセーヌ川はオレンジの街灯が美しく川面に反射して

なんとも言えず美しい気分にさせてくれました。

こんな美しい風景を眺めてたら自分の国に誇りを持つのも納得。

パリには3,4日滞在して、さあ、次は・・・?チョコレート