出産記録 vol.２
〜麻酔注入、いざ出産〜
【前回のあらすじ】
予定日翌日、不定期な陣痛が始まった
胎動が弱まったのが心配で
1度病院に行くも、不定期なので帰宅
しかしその帰宅途中、ついに陣痛が8分間隔に！
帰宅してシャワーを浴びてから
もう1度病院へ向かい、ついに入院することに
和痛分娩の麻酔を打つタイミングが
すごく難しいみたいだったけど
お産のために体力を残そうということで
眠れるようにするため麻酔注入することに…
ここまでのレポはこちら
1:45
少しでも眠ってお産のための体力を残しておくため、和痛分娩の麻酔を注射することに。背中に麻酔を打つのが一苦労で、とてもしんどかった。。お腹が大きいのに丸まらないといけないという体勢がきつかったのと、麻酔の注射がすごく痛かった。。
旦那さんと連絡をとりつつ仮眠するも、眠れず。麻酔の副作用で体がかゆい。背中に麻酔の点滴が刺さっていて自由に向きを変えられないので、足がしびれてつらい。そして陣痛の痛みは、お腹の痛みは全く感じなくなったけど、お尻の痛み(後で聞いたら骨盤が広がる痛みらしい)は健在。痛みと怒責感(いきみたくなる感じ)が10分おきにやってきて、結局眠れない。
2:15
あまりにもお尻が痛いので、麻酔を追加。これで2度目の追加。お股が焼けるように痛い！
2:40
お尻が痛い。。陣痛の間隔が長くなってる。麻酔を打つと陣痛が遠ざかることがあるらしいけど、やっぱそうかったみたい。
3:10
尿をとりにきてくれて内診。「あら！(子宮口の広がりが)すっごい進んでる！めっちゃ順調ですよ〜。これだけ進んでたら、そりゃ痛いです(笑)」とのこと。今でも子宮口は6センチ。
ドロドロの血がたくさん出てきてました。お尻が痛いのは、赤ちゃんを包んでる膜が風船みたいに膨れるからで、「破水したら少し楽になる」らしい。
破水用の大きなナプキンに変えて、お尻を押してもらったりした。陣痛の痛みがきたと同時に尾てい骨のあたりをグーっと押すといきみ逃しになって痛みも楽になることがわかった。
5時くらいに旦那さんに連絡して、朝ごはんとお昼ご飯持参で来てもらったらいいよーということになりました。すごく順調みたいでよかった！
4:10
隣のLDR室から「痛いぃぃ！」って叫んでる声が聞こえる。。。(このあと2時間弱叫び続け、その間だんだん声が大きくなり、最終的には「うわぁぁあああ！！」という言葉にもならない獣の雄叫びのようになっていた…。)
まさかこの人も和痛分娩じゃないよね…？めちゃくちゃ不安になる。
4:50
旦那さんに「そろそろ準備してね」LINEを送信するも未読。陣痛の痛みがだんだん弱まってきてるけど大丈夫かな。。麻酔が効いてるだけだったらいいんだけど。少し不安なので旦那さんにはLINEだけしてまだ電話はしないでおく。
結局一睡もできずに朝…
5:40
隣の部屋から赤ちゃんの声が！叫び声もなくなった。無事に生まれてきてくれて良かったなぁ。。
助産師さんがきてくれて、「もうちょっとお腹が張ってきてから旦那さん呼びましょうか」ってことになった。旦那さんは5時過ぎには起きててくれて、スタンバイOKみたい。
6:00
導尿(※)と内診。「旦那さん呼びましょう」ってことで、旦那さんに電話。すぐに向かってくれることに。痛みはまた強くなってきて、お尻を強く押さえないとつらい。陣痛感覚もあきらかに短くなってる。
※ 麻酔をしているため自分で排尿ができなくなっている(トイレに行きたいとかも感じない)ため、助産師さんが尿道に管を通してお小水を出してくれている(導尿と呼ぶ)。
7:00
旦那さん到着。酸っぱいものが飲みたくて商品を指定してお買い物をお願いしたけどなかったらしく、全然違うものとプラス色々買ってきてくれてた(笑)。『プラス色々』の量の方が多い(笑)。予想通り。
お尻の痛さが急にステージが変わって、私1人ではどうにもできない痛さに、、。旦那さんが目一杯押してくれてやっと痛みを逃せる感じ。
旦那さんががんばって押しすぎて、旦那さんの手が大変なことになってる。中腰だから腰も痛いみたい。今でも陣痛感覚は2分半くらい。
9:10
先生と助産師さんが来て、赤ちゃんの向きなど診察。お小水がかなり溜まってたので導尿してとってくれました。お小水が溜まると膀胱が邪魔になって赤ちゃんが下がりにくいらしい。赤ちゃんの向きはちょうどよしで、順調！今は子宮口8,9cm。お産は子宮口が全開(子宮口10cm)になってから生まれるまで大体2,3時間かかるみたい。
9:25
陣痛の間隔が少し長くなり、陣痛促進剤をいれることに…！きゃー。いよいよラストスパートです。
11:20
子宮口全開。赤ちゃん降りてきてるって。
12:00
痛みがさらに一段と大きくなってナースコール。同時にお昼ご飯がでて、旦那さんに食べさせてもった。うなりながら半分くらい食べた！大好きなゆかりご飯と、トマトとみかん。
この頃に、なぜか旦那さんが私の写真を撮り出した(笑)いよいよお産が始まるので、それに向けての意気込みとか聞かれて動画で撮影された(笑)私は一睡もしてないし、すでに分娩台の上に12時間もいたので、もうぐったりしてたのだけど…
12:20? (詳細な時間わからず)
ついに「お産の態勢をとっていく」ということで、旦那さんに外に出てもらう。
ここからは陣痛の痛み逃しではなく、いよいよ「陣痛に合わせていきむ」段階へ助産師さんがどんどん集まってきて先生もやってきた。診察してもらうと、会陰切開が必要そうとのことでショックを受けるも、「切っていいですか？」に黙って頷く。切開しないためにずっとマッサージもしてきたけど、、実際覚悟はできていた。
そこから、陣痛の痛みに合わせて大きく呼吸をして、痛みがきたときに思いっきりいきんだ！もう体がどうなってもいいってくらい強くいきんだ。途中で「頭が見えましたよ！髪の毛フサフサです！(笑)」「次で出てきますよ！」って声をかけてもらったのが励みになった(次で出てこなかったけどw)。
10〜15回くらい思いっきりいきんだところで、ニュルルンッ！！と赤ちゃんがでてきた！
13:41
赤ちゃん、生まれる。
股の間からでっかい赤ちゃんが出てきて泣いてた。思った以上に大きくてしっかりしてた。
見た瞬間、静かに涙が溢れた。
赤ちゃんが助産師さんの手によって手際良く綺麗にされていく。肺の中の羊水を吸い取ってもらったり、体を拭いたり、体重を測ったり、写真を撮ってもらったりしてる様子を分娩台の上からボ〜っと眺めた。
涙がずっと止まらなかった。
安堵、感謝。自分が赤ちゃんを産むという信じられない奇跡のような出来事への感動。やっと会えたという喜び……かなぁ。実感があるような、ないような。とても不思議だった。
赤ちゃんは最初は灰色っぽかったけど、泣き始めてだんだんとピンク色になっていった。
赤ちゃんが綺麗にされていく間、私の方は続けて胎盤を出してもらっていたみたいだった。
14:00
会陰切開の傷を縫い合わせ。麻酔が切れてるのか、痛い！！先生がそれに気付いてもう1度麻酔をしてくれたけど、その注射も痛かった。
縫合にかかった時間から考えると切った範囲は相当な長さだと思う。あとで助産師さんに見てもらったときに「これは痛いねぇ…右側が相当腫れてる」と言われてショック。。
14:15
(ここの記録だけ後日つけてます)
私のおしもの処置が全部終わり、赤ちゃんも綺麗になったところで、旦那さんが部屋に呼ばれた。旦那さんはたくさん動画や写真を撮っていた。声をかけてくれてたんだけど、ほとんど記憶がない。。
相変わらず分娩台の上に寝ている私のところに、綺麗になった赤ちゃんがやってきた。すごく泣いてたけど「●●ちゃん」と名前を呼ぶと、私の声が聞こえているようで不思議と泣き止んだ。「やっと会えたね。お母さん分かるねんな。」そんな声かけをした。自分がこの子にとって特別に安心できる存在なんだってことに感激した。
この時の動画や写真を後で見ると、なんだか神々しかった。
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