チャージランプ、ABS警告灯が点灯/ムーブ | 自動車整備士駆け込み寺 喝っ!

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チャージランプ、ABS警告灯が点灯し、パワステが効かないという平成14年式ムーブ(L152S、JB)

 

同業者からの依頼。

 

依頼者の工場で、ダイアグノーシスを点検すると、ABS警告灯が点灯しているのにスキャンツールとの通信が出来ないという。

また、EPSも通信不能なのだが、エンジンやエアバッグなどは正常に通信できるとのこと。

 

 

 

車を確認すると、これら以外にも、走行にあまり支障のない多くの電装品が作動しなかった。

 

電源・アース系のトラブルだろうと思いヒューズを調べると、イグニッションスイッチのAM1系統のヒューズが全て0Vだった。

 

この端子の電源であるAM1ヒューズを調べたが、ここでもOV。

 

更に上流にあるヒューズブルリンクのMAINヒューズを調べると溶断していた。

また、その隣にあったABSヒューズも溶断していた。

 

 

これらのヒューズが切れるとなると、バッテリ系の逆接が疑われるので、ユーザーさんに確認してもらうと、逆接ははっきり確認できなかったがブースタケーブルは使用したとのこと。

 

たぶん逆接したのもと思われる。

 

ところで、ABSヒューズが切れているのになぜABS警告灯が点灯していたのかと依頼者に聞かれた。

 

確かに、EPSの電源ヒューズは「MAIN」ヒューズ経由の「ECU IG1」ヒューズで、EPS警告灯は点灯していなかった。

しかし、ABSは、同じ「MAIN」ヒューズ経由の「ECU IG1」ヒューズを電源としているのに点灯していたのである。

 

ECUの電源が来ていなければ、ECUが作動しないので警告灯が点灯するのはおかしいと思うのも分からないではないが、これは警告灯を点灯させる回路に違いがあるからである。

 

仕組みは次回につづく・・・・かも