アイドル回転が低く、冷機時にはエンストするという平成4年式ランサー(CD5A、4G83)
確認すると、始動性はよいが、確かにアイドル回転が低い。
また、エアコンをいれてもアイドルアップしていないようだ。
冷機時は、ほんとエンストしそうだが、特定のシリンダがミスしているわけではなかった。
アクセルペダルを少し踏むと800回転くらいで安定してアイドリングが保てた。
点火系や燃料系の問題ではなく、単純にアイドル回転制御系の問題のようである。
ISCVは6本線のステップモータータイプ。
まずは単体点検を行ったが、4つのコイルの抵抗値は基準内だった。
2本の電源もバッテリ電圧で良好。
また、スロットルボデー内やISCVの通路も奇麗だった。
こうなるとECU系統の点検が必要である。
(点検方法は、ISCV及びECUの点検方法 | 自動車整備士駆け込み寺 喝っ! (ameblo.jp)をご覧ください。)
ISCVのコネクタを外し、コネクタ部でECU側の抵抗を測定すると、3か所は約2.3MΩだが、1か所は∞Ωだった。
ISCV~ECU間の抵抗は良好だったので、ECU不良と判断し交換。
交換後は、ファーストアイドル回転も、アイドルアップも良好となった。
スズキ車では多く経験したが、三菱では珍しいトラブルである。