マグネットクラッチON/OFFを繰り返す/ラパン | 自動車整備士駆け込み寺 喝っ!

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エアコンのマグネットクラッチがONOFFを繰り返すという平成23年式ラパン(HE22SK6A
 
ただし、症状は走行レンジで停車中に限るらしい。
 
NPレンジでは問題ないという。
 
同業者からの依頼だが、コンプレッサーはリビルト品に、電制スロットルASSYは中古品に交換している。
 
 
症状を確認すると、Dレンジにいれた直後にアイドル回転が低下してコンプレッサーがOFF
 
するとアイドル回転が上がるのでコンプレッサーはON
 
すると、アイドル回転が下がりコンプレッサーがOFFと、これの繰り返しである。
 
 
要は回転の低すぎによりOFFになっているだけである。
 
 
試しに、アクセルペダルを少し踏んでアイドル回転を上げた状態でDレンジにすると、やはりコンプレッサーはOFFにはならなかった。
 
ということは、可能性は次の3つ。
 
1つ目はコンプレッサー負荷が大き過ぎる。
2つ目はアイドル回転が低すぎる。
3つ目はエンジンのトルクが低い。
 
1つ目のコンプレッサー負荷の過大については、ガスの入れ過ぎかコンプレッサー自体のフリクションンの増大だが、コンプレッサーは交換しているし、ガス圧も確認したが問題なかった。
 
2つ目のアイドル回転だが、約900回転ほどあり問題なかったし、中古だが電スロ自体も交換している。
 
こうなると怪しいのは3つ目のエンジンのトルク不足。
 
さっそくスキャンツールで点検。
 
ダイアグノーシスは全システム正常。
 
データモニターで吸気管圧力、O2センサー、空燃比補正値等、エンジンのトルク不足に関連する項目を調べたが全て問題なかった。
 
吸気管圧力や空燃比に問題が無いので大丈夫とは思ったが、トルク不足になる可能性があるエンジン本体の点検を行うことにした。
 
プラグの状態、バルブクリアランス、圧縮圧力、クランクプーリーの位相ずれ(K6A特有のトラブル)を調べたが、やはり問題なかった。
 
燃料自体の劣化の可能性もあるが、燃料はスタンドで入れたとのこと。
 

何か見落としている?


何が原因なのか???
 
 
つづく