アイドリングが高く、暖機後はハンチングを起こすという平成13年式セレナ(PC24、SR220
同業者からの依頼だが、すでにエアフロメーターとスロットルボデーASSY(ISCV付き)は交換されている。
アイドル回転が高過ぎることによるハンチングなので、各部を点検するとISCVが開いていることが分かった。
ISCV自体は交換済みだし、念のため、単体点検を行っても問題なかった。
こうなると、怪しいのはECUである。
なぜかというと、このトラブルは数年前までは多くあったトラブルで、特にスズキでは多発トラブルである。
どういったものかというと、ISCVのコイルがショートし、そのショートによりECUを壊すというものである。
よって、ISCVだけを交換しても良くならない。
さっそくECUを点検すると、驚きの光景が。。。
![イメージ 4](https://stat.ameba.jp/user_images/20190830/00/itakame3/f7/91/j/o0480064014559100274.jpg?caw=800)
ISCV制御用と思われるパワトラの集合体が破損しており、一部は火を噴いたような形跡もあった。
![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190830/00/itakame3/4c/74/j/o1120084014559100284.jpg?caw=800)
裏側からの写真
![イメージ 2](https://stat.ameba.jp/user_images/20190830/00/itakame3/d1/2f/j/o1120084014559100292.jpg?caw=800)
基盤の一部に煤のようなものが・・・・
![イメージ 3](https://stat.ameba.jp/user_images/20190830/00/itakame3/c9/bd/j/o1120084014559100303.jpg?caw=800)
やはり、ISCVの不良(ショート)によりECUも壊されていたようである。
ISCVが壊れた原因は、日産場合、ISCVとスロットルボデー間のパッキン(ゴムのOリング)が不良により、冷却水がISCV側に流れ込むのが原因ではないかと思っている。
よって、本来であれば、ISCV,パッキン、ECUの交換が必要である。
今回は幸いにも交換したISCVはECUにより壊されていなかったので再使用となった。
パッキンとECUを交換し、スロットル全閉位置及び急速TAS学習を行うと、正常なアイドル回転になった。