家庭や教育の場、他の社会のいろいろな場面での子ども達に対する虐待は、かなり以前から行われてきたものと思われますが、社会問題として捉えられるようになったのはいつ頃からでしょうか。
私がイギリスに行っていた時、地下鉄の構内で、あるポスターがたくさん張り出されているのに目を惹かれました。
そのポスターには大きな文字で、このような言葉が書かれていました。
"Last night, my dad had one too many. So, I had one, too." (昨夜、パパがちょっと飲みすぎちゃったんだ。だから僕も一発くらった。)
そして、目の周りに痛々しく青あざを作った3歳くらいの子どもの顔のアップの写真が添えられ、その視線は見るものの心を射抜くようでした。
英語力がなかった私は、すぐにはその英語のフレーズの意味がわからなかったのですが、写真のインパクトが強烈だったので、「何を訴えるポスターなんだろう?」と興味を持ち、調べてみると当時イギリスで社会問題化していた児童虐待(特に親の飲酒と結びついているものが多い)を防止するキャンペーンのポスターで、虐待を受けた子どもが助けを求めるためのダイヤルがポスターにも掲載されていたのだと知りました。
スザンヌ・ヴェガの1987年にリリースされたセカンドアルバムに納められた「ルカ」という曲は世界で大ヒットし、彼女は一気に注目を集めましたが、この歌も児童虐待を題材にしたものです。
「ルカ」
僕の名はルカ
あなたの家の真上の部屋に住んでる
うん、たぶん前に会ったことあるよ
もしも夜遅くに何か聞こえても
争うような音や喧嘩する音がしても
「何があったんだ?」なんて僕に訊かないで
僕に訊かないでね
僕に訊かないで
たぶん僕がのろまだからなんだ
あんまり大きな声では喋らないことにしてる
ちょっとはしゃぎすぎたり
偉そうな口をきくと
泣くまでぶたれるんだ
そうなったらもう
何も言おうなんて思わないよ
逆らおうなんて思わない
口答えしようなんて思わないんだ
僕は大丈夫さ、たぶん
また家に帰るよ
どっちみちあなたには関係ないことだし
僕はちょっと独りになりたいんだ
誰も物を壊したり、投げつけてきたりしない場所でね
だから
「調子はどうだい?」なんて訊かないで
大丈夫だから…
もう、何も訊かないで
(拙訳)
この曲がヒットしてから23年経ちますが、未だにこの「ルカ」と同じような叫びを抱えている子どもは多いし、社会の変化にともない様々なシチュエーションの中で虐待される子どもが存在し続けています。孤独の中で自分を追いつめ、「いつか子どもを虐待してしまうのではないか」と脅える親達もいます。
児童虐待を無くすために、虐待された子ども達を救済するために、虐待をするのではないかという不安と孤独に闘っている親達のために、活動している人たちがいます。
児童虐待専門カウンセラー@廣渡麗子さん
が、10月23日に横浜でセミナーを開いた様子をこちらで報告しています。

アンジェ☆彡笑顔の為の相談室始めましたさんが、児童虐待問題に取り組み、育児に悩む親御さんのために相談を受け付けています。

性的虐待児童支援を目的としたチャリティ販売にもご協力ください。


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