橋本市学文路(かむろ)地車 | 板原村のだんじり会館

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だんじり時々、旨いもの♪
2006年にヤフーブログを開設、これまでの多くの人との出会いに感謝。
「館長いつも見てるよ!」と声をかけてくださる方々が各方面にいて、そういうのがブログを継続して頑張れる源なのです。

どうぞご贔屓に。
ごゆっくりどうぞ。

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先日の日曜日。
猛暑の中の入魂式ラッシュでしたが、少し足を伸ばして訪問しました橋本市・学文路。

だんじり小屋を探そうと車をゆっくりと走らせ、南海高野線・学文路駅を通りかかると・・・

「あった!」とハイテンション♪
・・・そうなんです。駅前広場に出されていました。しかも“先代”とのツーショットで。。

地車を購入されたばかりの学文路のみなさんですが、テントを張ってのんびりされているとこで、
「どこからお越しですか~?」と気軽にお声もかけてくださり、しばらく拝見させて頂きました♪

橋本市から見れば、山を越えた辺りの岸和田生まれの地車。
以前から拝見したい一台でした♪

では、早速、ご覧頂きましょう!



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▲先代のだんじりと、新しく学文路へ嫁いできた地車のツーショット。
 いきなりテンションが上がりました(笑)。。。



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▲さぁ、まずは姿見からです。
 岸和田市積川西時代から全く変わっていない風貌。
 本でした見たことがなかったので、嬉しかったです。。



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▲続いて後姿。
 主屋根・後屋根ともに「切妻」の屋根型です!!
 大きい懸魚・鬼板、そして組物・・・とにかく個性の塊です。



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▲主屋根正面の屋根周りです。
 懸魚・鬼板がゴッツイです(汗)。。



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▲もうイッチョ!
 さらにアップで!



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▲主屋根枡合い三方です。どれも武者モノのようですね。。。
 正面の横槌は獅子でした。

 

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▲腰周りです。
 まずは正面、これはお馴染み「巴御前」ですね♪
 連子は・・・太閤記・矢作橋でしょうか?




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▲なかなか雰囲気のある巴御前ですね~!




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▲続いて右の平です。
 



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▲題材が解らないんですが・・・向かって右の武者が比較的新しいものでした。。




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▲続いて左の平です。
 



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▲厚みこそありませんが、なかなかの秀作でした。
 こちらもお馴染み「敦盛呼び戻す熊谷次郎直実」。

 土呂幕三方で源平モノでしょうか。



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▲台木には「油挿し」が付いていた痕跡がありました。。



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▲お待たせしました!
 後屋根周りです。
 ある意味、この地車の最大の特徴でもあります。



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▲後屋根正面。
 何と、枡合いがなく、全て組物で埋め尽くされています。
 (・・・これをナマで拝見したかったんですよね~。。)
 隅出すは獅子です。
 


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▲切妻の後屋根。
 非常にスッキリしてますね。
 そうそう、ハシゴも(岸和田天神地区のだんじりのように)向かって左に付いてました!  



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▲後屋根後方のこの部分も、特徴アリです。
 泉南方面の「やぐら」で見られるタイプですね。。。



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▲そして見送りも独特!
 題材は「巌流島の決戦」。
 宮本武蔵と佐々木小次郎が決闘する有名なシーンですが、見送り天蓋から吊るされた武蔵が
 超個性的!!他に類を見ませんね~。。




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▲見送り周りには長い一枚モノの犬勾欄がありました。
 見送り内は、ご覧のように傾斜が付いてました。。




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▲摺り出しの獅子。
 ガラス眼でかなり古いもののようでした。明治期新調時のものかな。。



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◆学文路(かむろ)地車◆

 地車庫:南海高野線「学文路」駅すぐ。平成22年完成
 製 作:明治20年岸和田市積川西で新調
     平成7年堺市市之町より橋本市小原田が購入
     平成23年同市学文路へ
     (大工・彫師は不詳)
     
 土呂幕:(正面)巴御前の勇戦
     (平右)不詳、やや新しい彫刻あり
     (平左)敦盛呼び戻す熊谷次郎直実

 見送り:巌流島の決戦




学文路のみなさん

この度は地車購入、誠におめでとうございます。
また町会の方も非常に良くしてくださり、ありがとうございました。
お茶もごちそう様でした♪

今年は、初めてのことでいろいろ大変だと思いますが、どうか無事に安全第一で、最高の祭りが
できますことをお祈り申し上げます。。。




★ちょこっとサプライズ★
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広場から道路を挟んで、数十メートルの地車庫へ納車するときのこと。。
道路を遮断し、地車を移動さすのですが、前梃子を持つ人が・・・いない(写真)。。
移動とはいえ、梃子が落ちると危ない・・・そう思って、

「・・・持ちましょうか?」と声を掛けると、「助かりますわ~!」と、学文路のみなさん。
私と同行した相方の房吉くんとで、まさかの前梃子コンビを披露させていただくのでした♪

カメラに収められなかったのが残念ですが、ほんの数分のサプライズに酔う二人でした。。。