久野勝生の志野ぐい呑 | せともん道楽だもんで・・・

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岐阜県多治見市生田町で主に志野、織部、鉄釉、天目釉の作品を手掛けるベテラン陶芸家、

1941年2月1日生まれの 久野勝生 (くのしょうせい)先生の 「志野ぐい呑」 です。

 

 

 

久野勝生先生は岐阜県立多治見工業高校卒業したのちに、

母校である多治見工業高校🏫に勤務されていました❗

その後は本格的に陶芸家として活動し、数々の輝かしい陶芸賞🏆を受賞されております👏

 

自分は久野先生のこの志野ぐい呑🍶を求めて岐阜県美濃まで行き🚗手に入れた新品未使用品で、

久野先生の年齢もありますが・・・作品数が少なく流通量も非常に少ないので、

なかなか現地の多治見や土岐でも作品を置いてあるギャラリーや美術館等がありません😰💦

ので、久野先生本人に連絡📞を取り教えて頂いた置いているギャラリーや美術館を全て周り、

その中から選び見つけた最高級の逸品ぐい呑🍶です❕❕

値段も久野先生の酒器の中でも最高額5万円でした💸💸💸

久野先生に購入した報告とお礼の連絡📲したところ非常に喜んで頂き、

「それはありがとうございました!一番できの良い作品です・・・」と、

そうおっしゃった久野先生本人も認める素晴しい志野ぐい呑であります❗

 

 

久野先生は自分が思う全国の数多の赤志野系作品を手掛ける陶芸家の中でも、

赤色と白色の発色とコントラスト、センスが一番👏だと思うベテラン作家さんで、

この紹介する志野ぐい呑🍶は、そんな久野先生の赤志野のセンスがキラリと光る逸品です✨

 

 

ぐい呑全体に久野先生独自の赤色の火色と、大きなボツボツ(ピンホール)模様、

とても男性好みの炎のような力強い雰囲気が魅力です❕

サイズも久野先生のぐい呑の中でも最大級です😲❗

 

 

厚めにかけられた長石釉がよく溶けていて光沢✨があり、

その長石釉の下から浮かび上がる久野先生独特の赤錆色の火色、

ロクロで筒状に立ち上げて作られた形、見ていて飽くことなくずっと見ていられます😄👍

 

 

側面は生地の上から地元美濃の山々で採れる鬼板と言われる鉄分多く含む土を水に溶き、

その鬼板を全体にたっぷりかけて、その上から長石釉をかけて作られています❗

ぐい呑内側は鬼板の化粧を抑え地色の白色をよく出してありますよ😲

 

 

高台部分を見ると釉薬のかかっていない部分に真っ白の土が見え👀て、

久野先生が探し選び抜いた希少なもぐさ土が使われ、

土の肌合いと雰囲気を見て非常に上質なもぐさ土であることがわかります❗

 

 

付属の桐箱のフタに書かれた「志野ぐい呑」と名「勝生」、

非常に素晴しい筆の技術を見て感じることができ、

墨で書かれた字は迷い無く太く細く自由に変化し、自分もこんな字を書きたいものです😊👏

 

 

👆の志野ぐい呑は久野先生が20年以上前に作られた旧作で、

現在の様に大ぶりでは無いですが、とても出来の良い作品です❗

自分が久野先生を好き😘になったきっかけのぐい呑であります😄

 

 

こちらの志野のぐい呑も旧作(あまり古くはありません👍)ですが、

筒型ではありますが、腰周りが張っていてなかなか雰囲気の有る作品です❗

口元の山道と言われる凹凸が久野先生の造形センス、技巧を感じれます✨

 

↓久野勝生先生の赤志野作品を美濃陶芸協会ホームページ💻から、

お抹茶碗の写真を貼っちゃいました😜

 

 

第22回(2016年)美濃茶盌展で最高賞👏<美濃茶盌大賞>を受賞した、

久野勝生先生の「志野茶盌」です🎊🎊🎊

 

 

第20回(2014年)美濃陶芸庄六賞茶盌展で<銅賞>を受賞した、

久野勝生先生の「志野茶盌」です🎊

 

久野勝生先生は現在80歳を超えられていますが、

今なお理想とする赤い志野・・・赤志野を追い求め研究を続けられています❗

60年以上に赤志野や鉄釉系を研究し、現在の若手作家さんがこぞって手掛ける赤志野の技法は、

久野先生が確立したと言っても過言ではありません😋👍

現在は全国の酒器コレクターさんの方々は若手作家さんに注目が集まり、

70歳を超えるベテラン作家さんは注目がされにくく残念に思います😢💧

 

戦後の東海陶芸を牽引💪した久野先生など戦前生まれの美濃の先駆者の手掛ける志野は、

長年の経験や技術から来るものなのか・・・?どこか言葉では言い表せない趣とオーラを放って、

31歳の若者の自分に何かを語りかけているかのようで、

だからこそ若者の自分が美濃の巨匠の方々がご存命の内に、

晩年の酒器(ぐい呑)🍶の逸品✨を集めて、そして・・・

次の世代に語り残して繋げることが使命だと感じるのです😊✨✨✨

 


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