もうかれこれ十年ほど前から行きたいと思っていた店『海老亭別館』…
当時の仕事の得意先にいたお偉いさん、とても権力を持っている人だったので各方面から接待を受けていた
毎日のように東京を中心とした全国各地の高級店や有名店で飲食接待を受けている人だった
他人の金で食べてるくせに美食家気取りのこのお偉いさんのことは正直好きじゃなかったけど、この人が毎年蟹を食べに行くという店があった
それが『海老亭別館』(2022年移転)
あのお偉いさんが、「自腹で」「わざわざ東京から富山まで」「毎年」食べに行くなんてとても美味しいに違いない…
でも調べてみるととても一般民の私が自腹で食べに行けるお値段ではなかった…
しかし今年の我が家は違った
秋にした引越し、旧物件はとても良心的な明瞭会計で実際かかったルームクリーニング代しか取られなかった
思いの外、敷金が返ってきたのだ
掃除頑張って本当に良かった
掃除を頑張ったの私だし、私の誕生日『海老亭別館』行きたい〜
願い叶って『海老亭別館』
カウンター席正面は大きなガラス窓
向こうは雪の積もった桜の木
一枚の絵みたい…

この日はたまたまカウンター席は私達のみ
カウンター向こうでは四代目ご主人が腕を振るう
ご主人や女将さんから食材や料理についての話を伺いながらコースは進む
私達は基本のコース(蟹のコースは更に倍のお値段…
)

富山の旬の食材が使われているので、その時によって内容は違うだろう
途中から食事に夢中で写真撮るのを忘れてしまったので、一部だけ…
14品くらい?富山の食材をお腹いっぱい食べてもらいたいとのご主人の心意気が伝わる
御釜で炊いたごはん美味しかったけど、食べきれず無念…

二十代の頃だったら食べ切れたのになあ~と思ったけど、小娘の頃の私じゃこのお店の良さはわからなかっただろう…
私の誕生日ということで、お祝い用の美しい器で提供してくださった

選び抜かれた食材、全てにおいて手の込んだ料理、美しい設え、接遇…
これらを考えたら料金はむしろ安いと思った
少なくとも東京でこの値段では食べられない
単なる食事ではなく、食体験

あ〜歳とって良かったーと思える誕生日
