引越す前からわかってはいたけれど…
富山は求人が少ない
いや、あるにはある
たくさんある、選ばなければね…
年齢を考えたら、未経験の職種は躊躇する
希望している仕事は珍しいものでもない
東京都内ではいつでも多数の求人が出ているようなありふれた仕事だ
今まではその中で勤務地や条件で合うところを選んでいた
ここでは私は選ぶ立場でない…
あるだけ、働けるだけ有難いと思った方がいいのかな
雇用のあるところに人は集まる
昨年ニュースで富山県の人口減の原因の一つに若い女性の県外流出が挙げられていた
私もかつてその県外流出組の一人だ
私の場合は、一人で生きていけるだけの経済力が早く欲しかった
その結果、東京で働くこととなった
でも私も一社だけ富山県内の企業を受けている
超氷河期と言われた当時、たった一名の募集に50名位集まっていただろうか
人事担当者?が何度も繰り返す
「採用内定されたら絶対辞退しないでください!迷惑なので絶対辞退しないでください!」
いや、皆10社20社あたり前に受けていると思う…
この企業だけ受けているという人はいないだろう
人事担当者の気持ちはわかるけれど、
その企業の良さや仕事の魅力は全く伝わらず、早く採用活動を済ませてしまいたいという意図だけが見えた
私は落ちた
ところがしばらくして、その企業から連絡が来た
「内定者が辞退したのでもう一度受けに来て欲しい」
やっぱりね~
私は行かなかった
その後、私は他の企業に採用され東京で長く働くこととなる
もう二十年以上前の話だ
さすがにそんな人事担当者がいる企業はもうないだろう
人が生きたい人生を生きるためにどこかに向かうのを誰も止めることはできないと思う
でも富山県内の企業の皆様には、働く魅力や楽しさも若者にもっと伝えてほしいなー
と、偉そうにかつての若い女子は思うのだった
写真は、松川沿いの野外彫刻『炎龍』村井辰夫作
2024年干支だね、お顔がユーモラス