動作の異常は「からだの変形」が原因 | 身心相療方(しんそうりょうほう)の紹介ブログ

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ここでは私たちが何気なく見過ごしている動作の異常について
お話しましょう。

たとえば、「無くて七癖」と言います。
とくに癖などないように見える人でも、
意識して観察してみれば七つくらいはある、誰にでも
癖はあるものだ、ということです。

癖は無意識に行われているもので、
とくにマナー違反でもないかぎり
他人は指摘しないし、自分でも直そうとしません。


自分で気づいていない癖というものも、
おそらくいくつかあることでしょう。

癖は左右どちらかに偏るものです。
この左右で一定ではない状態を続けていると、
そのからだは少しずつ変形しはじめ、
バランスを失っていきます。


左右対称の骨格を左右対称の筋肉によって支えている人間にとって
姿勢の取り方、バランスの取り方、
重心の保ち方は、本来ひとつであるはずです。



しかし、筋肉の動きが同じであるはずの足でも
黙って立っているとき、重心がかかっている方と、
重さをかけないで休んでいる足があるはずです。
このとき、左右の足を比較してみると、
その性質がちがいます。
重心をかけている足の股関節は収縮性であり、休んでいるほう、
重心をかけていない方の足は弛緩しています。

このような何気ない毎日の動作がからだの変形を作り出しているのです。
バランスが中心軸にないときは、
からだにとって有害です。

動作の異常は外見的なものにとどまりません。
形の中に入っている内臓や神経系にも
影響が及ぶことは容易に想像できます。









林 宗駛 著 「形の医学」より引用

しんそうの基本概念
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