手足のバランスが健康のバロメーター | 身心相療方(しんそうりょうほう)の紹介ブログ

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何気ないことのようですが、手と足のバランスはとても大事なことです。
私たちは毎日手と足を使って生活をしています。
あなたの癖を考えてみても手や足の癖って結構多いのではないでしょうか。

この頻繁に使う手と足が、からだの変形(ゆがみ)の大きな原因を作ってい
るのです。
そして、その変形(ゆがみ)から肩こりや目の疲れ、腰痛、頭痛など
さまざまな症状を引き起こしています。

たとえば、自動車でも片方のタイヤの空気が少なくなるとバランスを崩して
うまく走ることは出来ません。
私たちのからだも、左ばかり上にして足を組む、片方ばかりで重い鞄を持つ、
このような普段の何気ない動作が変形(ゆがみ)を作っているのです。

手と足はワンセットですから、手のバランスが悪ければ
足のバランスも崩れます。
逆に言うと、左右の手のバランスが揃えばからだ全体が正しい状態になるというわけです。


もう少しくわしく手と足の働きを説明しましょう。


私たちの毎日の行動を思い出してみてください。
食べる、歩く、仕事をする、掃除をする・・・。
このように多くの行動や動作はどれも手と足を使って行われています。
このとき、からだは多少不安定な状態にあったとしても、
何とか動くことはできます。
ところが困ったことに、からだの重心もその不安定なからだの状態に合わせて
重心も不安定な位置にバランスをとることになります。


そのときにバランスを保つため、からだの左右の位置を変化させて、
何とか均衡を保とうとする役割をしてくれるのが手と足です。
そして、その機能を動かしているのが、筋の働きなのです。

筋と骨格系、そして内臓系の働きは、お互いに関連しあって
生命活動を維持しています。
このことはもうすでにお話しましたからお分かりですね。
ひとつのからだですから当然のことです。

ところが病院では、内科や整形外科、神経科などに分けられて
その症状ごとに患者さんを診ています。
これでは部分のことにとらわれて、からだ本来の機能を
回復することは難しいのです。

しかし、残念なことに現代医学の症状を前提にした患者さんのふりわけが、
一般的になってしまい、「頭痛や肩こり、腰痛など
からだの調子が良くないのは手足のバランスが悪いからですよ」と言っても、
なかなかすんなりと納得できる人は少なくなっています。




林 宗駛 著 「形の医学」より引用

変形の概念
http://shinso-j.com/shinso.html