間違った常識シリーズで今回は医療の話。
CT機器・・・コンピューター断層撮影機・・とでも言うんかい。
人間の身体を断層状に撮影する機器なんだけど、この機械が発表された時にはさ、それは衝撃的だったよな。
切開しなければ確認出来なかった癌や腫瘍が写真で映し出せるんだからな。
医療の発展には無くてはならない機器だと思うぜ。
しかしだ、ご存知のように原理は放射線を使用して撮影を行うため、放射線被爆の功罪があるんだよ。
問題はね、人間ドックや早期発見の気運が最近多くてさ、やたらと検診を受ける人が多いということなんだけど、そのリスク説明が殆ど無いと言うことかな。
一つは検診を過剰に受けすぎる事でのCTによる被爆での発癌率が最近高いとの統計が海外で発表されたらしいんだ。
もう一つは、早期発見による手術での術後の悪化事例が多いことらしい。
早期発見したから早いうちに治療・・と思いがちなんだけどね、大きさや種類によってはそのままにしておいてもいい事例が多いんだそうだ。
これも海外の統計情報なんだけど、動脈瘤が破裂した統計では0.3ミリ以下の大きさで0.2%
0.4~9ミリで0.3%、9ミリ以上で3.1%なんだってよ。
要するに9ミリ以内の動脈瘤が見つかっても破裂する確率は低いということなんだよ。
でもさ、早期発見で見つかると手術を希望する人が多いんだって。
手術をすれば、リンパやそれ以外の臓器を取ったり、抗がん治療をしたり、X線をとったりで身体を相当酷使するだろ。
だから術後の脂肪率・・・じゃない死亡率は2.9%くらいあるらしいんだよ。
この数値をみてさ、あんただったらどちらを選択するかな?
知って危機?(CT機器)・・・なーんちゃって。