組織を考える―横浜借金20問題 | それもまた良し

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関西のとあるベンチャーで働くSEのブログ。

日々のインプットから、アウトプットを定期的に行うことが目標です。主に組織論やドラッカーの話題が中心ですが、タイトルにもあるように「松下幸之助氏」のような互助の精神を持ち、社会人として成長出来る事が最大の目標です。

横浜ベイスターズがエラいことになっています。
今日の段階で借金20です。

どうやら、このままのペースで進めば、100敗しかねないとか。
横浜は大矢監督を休養させ、田代氏が代行して務めていますが、とりあえず横浜が弱いのは「監督の力量」だけでは無いことがはっきりしたようですね。

もし、ここで田代氏をさらに休養させるようなことになれば、二度と誰も、横浜の監督を務めることはないでしょう。
そう言う意味では、まず、大矢監督を休養させることで、事態の収拾をはかろうとした横浜の首脳陣に「ざまあみろ」と言ってみたいですね。



さて、ここで考えなければいけない点は、組織の勝利に対する執着と、人材育成についてです。

組織は勝たなければいけません。勝ち続けなければいけない訳です。
しかし、勝ち続けようと思えば思うほど、難しくなってしまいます。

なぜなら、勝つための選手構成は、年月によって変わってしまうからです。
勝利に拘ってしまうあまり、同じ選手ばかりで勝利を狙ってしまえば、新陳代謝が行われず、組織は必ず停滞してしまいます。

つまり、最強の組織とは、勝ち続けながら、勝つための選手を育成できる組織です。



今の横浜に、それが出来るでしょうか。

これから勝ち続けることは出来るのでしょうか。
現状の戦略で、勝利することは出来るのでしょうか。

はっきり言って、難しい。
投手陣が崩壊しているに等しく、01年の近鉄のように、それを補えるぐらいの打撃力があれば、まだ良いかも知れませんが、マシンガン打線はもう死にました。

であれば、勝つための選手育成はどうでしょうか。
横浜から有望な選手が、どれくらいあらわれているでしょうか?



もし、それら両方が出来ていない場合、誰に責任の所在があるのでしょうか。
誰が責任を果たせていないのでしょうか。



組織とは人で構成されます。
そして人は組織の中で、それぞれの役割を担い、その役割に課せられた責任を果たそうとします。

そこに、肩書きが付きます。
肩書とはその人の偉さを意味するのではなく、その人が担わなければいけない役割を意味するものです。



踊る大捜査線2で、青島が「リーダーが優秀なら組織も悪くない」と言い切った醍醐味は、ここにあります。

リーダーという役職に就く人間が、リーダーシップを発揮さえすれば、解決できる問題は五万とあります。
それが出来ない人間がリーダーになるから、組織は硬直するんです。



横浜の現状は、球団経営が出来ないTBSに、全ての本質があるのではないでしょうか。

一番良いのは、資生堂かサントリーに球団を買って貰うように頭を下げるか、球団経営の手腕がある人に来てもらうかのどちらかしか、もう生き残る術が無いと思います。