人間、誰しもが必ず死ぬ。
絶対死ぬ。
人間という意識は死ぬ。
生きたいと願っていても、その意識は死ぬ。
しかし、意思は死なない。
想いは死なない。
織田信長だって、聖徳太子だって、その名前も、意思も、誇りも、生きている。
生きている人間が、死んでしまった人間の残した「何か」を感じ取り、死んだ人間を活かしている。
企業も一緒だ。
誰が死んでも、たとえそれが創業者であっても、企業は生きなければならない。
生き続けなければならない。
それが企業だと思っています。
つまるところ、企業に必要なのは、富ではない。
確かに生き続けるための利益は必要だと思う。
しかし、富だけではない。
むしろ富は問題ではない。
ハゲタカのエンディングテーマにもあるように、富は問題にならぬ―。
企業は、しょせんは人間の集まりでしかない。
だからこそ、企業は法人格と呼ばれるのに、同じ会社が存在しない。
集う人間が1人違うだけで、全く違う企業になる。
臭いが違うのだ。
だからこそ、時代が移り変わっても、変わらないものが必要になる。
そこに富は関係ない。
企業文化。
組織文化。
そこが関係する。
文化は富だけで創れない。
人間が創る。
不祥事も、名誉も、栄光も、失敗も、隠ぺいも、人間がすること。
しかし企業という仮面をかぶれば、誰もが平気で平然と何でも出来てしまう。
リーダーの仕事は、その仮面に「良いこと」を塗りたくること。
最近、そんな気がします。