リーダーシップを発揮するということは世間巷で散々と言われていますが、じゃあ「リーダーシップって何よ?」という点を聞いてみれば、10人いれば10人の答えがあると思います。
多様性重視の時代、なんて言われていますから、10人いれば10人の答えがあるでしょう。
10人が考える、10人にとってのリーダーシップ。
その全てをこなせる、100%のリーダーこそ完璧なリーダーだと思います。
しかし、そんなリーダーは果たして、存在するのでしょうか。
いることにはいるでしょう。
オバマ大統領とかね。
優れた政治センスと先見性、実行力、コミュニケーション力で、あらゆる人種を問わず「この人に任せれば、間違いない」と思わせることが出来る人間。
しかし、世の中、こんなリーダーばかりだと、自己啓発本が全く売れなくなってしまいます。
世の中の大抵の人間は、だらしがなくて、決断力も無くて、自分中心で、プライドが高いのではないでしょうか。
だから、そんな自分が嫌で「自分だけの、完璧なリーダー」を求めてしまうのではないでしょうか。
最近思うのですが、結局は周囲の期待というのは、しょせんその程度だと諦める事が肝心です。
周囲が期待するリーダーシップに応えようと必死になって努力しても、十人十色のリーダーシップですから5人が賛成すれば5人が反対することは当然です。
したがって、強烈な個性を発揮しようとすればするほど、好きと嫌いはハッキリすると思うのです。
しかも期待に応えれば応えられるほど、自己否定の上に成り立つ完璧な人間が目の前に現れるだけで、そりゃあ当然「面白くないなぁ」と思う人間も出てきます。
つまり、完璧を求めないこと。
完璧なリーダーなんていません。
リーダーが優秀な組織は、居心地が良いでしょうし、そんなリーダーになりたいと思うでしょう。
しかし組織はリーダーが優秀でなければ成立しないか? そんなことは無いと思うのです。
そもそも、優秀とは何か。それを考えなければいけません。
強烈なリーダーシップ?
カリスマ性?
皆をグイグイ引っ張る?
それもまた、皆が勝手に決めた「イメージ」でしかなく、逆に「個性の尊重」「民主制に基づいた合意の上で行動」と思う人がいると思うのです。
結局、リーダーとはかくあるべきという「完全性」自体が、自分という枠に雁字搦めになったリーダーでしかないと思うのです。
完璧なリーダーはいない。
その出発点に立って、皆が求めるリーダーシップでなく、皆を支えるリーダーシップが求められる気がします。
「~して欲しい」という個人のヒーロー願望を逆手に取って、「~したい」という欲望を活性化すること。
すなわち個人それぞれがヒーローという戦略です。
リーダーは、そのお手伝いをすればよいのではないでしょうか。
なんて思います。
考えがいまいちまとまっていませんが、今日はここまで。