逃げるのは0円ユーザーだけじゃないからね・・・
スラドに 楽天モバイル、20GB以上の利用者でも46.7%が0円廃止を「嫌」と回答 てのがありました。記事によると・・・
通信費・家計見直しサイト「Soldi」の調査によれば、楽天モバイルユーザーのうち、通信量1GB以下しか使用していないおよそ55.8%が月額0円対象ユーザーだったことが分かったという。次に多いのは1GB以上3GB未満のユーザーだった。
このため通信量が1GB未満のユーザーのうち、67.9%の人が楽天モバイルからの乗り換えを考えているとされる。1GB以上3GB未満のユーザーに関しても53%が乗り換えを検討中とのこと。
だそうです。楽天モバイルからの流出が止まらないようですが、「0円ユーザーがそんなにいたのか?」と思われている方も多いかもしれません。
ただ、記事にもあるように、楽天モバイルから転出しようとしているのは、0円ユーザーのみだけでなく、1~3GBを有料で利用していたユーザーも転出を考えているはずです。
それは楽天モバイルが”段階制”の料金体系を取っているからです。
楽天モバイルには、常に1GB以下で利用しているユーザーもいますが、当然ながら3GB程度利用するユーザーもいます。3GB程度利用するユーザーは、他のキャリアのユーザーであれば月額1,000円程度が「固定料金」としてかかってきます。
ただ、楽天モバイルは前述のように”段階制”の料金体系を採用しています。3GB程度利用する人でも、毎月コンスタントに3GB利用する人もいれば、1GB以下で収まる月がある人もいるはずです。そういう人の場合、段階制料金の恩恵を受けられます。御存知の通り、楽天モバイルは1GB以下であれば0円ですから、3GB程度利用する人でも0円で運用できる月もあるわけです。
なので、現在3GB程度利用する”有料ユーザー”も他社に流出する可能性が多いにあります。
「もともと有料ユーザーであれば、料金は変わらないから、そんなに流出はしないのでは?」
とお考えの方もいるかも知れません。ただ、同じ3GBで他のキャリアのオンライン専用プランと同じような料金であれば、通信環境が圧倒的に悪い楽天モバイルを継続して利用する理由はないのです。ましてや、これからKDDIのローミングが、どんどん停止されていくことを考えると、通信環境はさらに悪化することが予想されます。それを知っている現ユーザーは移行を考えて当然でしょう。
現在の楽天モバイルのユーザー数は500万人を超えているはずですが、3GB程度まで利用するユーザーの半分でも流出したら、かなりのユーザー減となるでしょう。
楽天の損益分岐点は700万ユーザーと三木谷社長が言っていましたが、現状では到底損益分岐にも達しておらず、更にユーザー減となれば損益分岐への道が更に遠のいてしまいます。
果たして、楽天モバイルは大丈夫でしょうか?流出するユーザーへの対応を期待したいところです。