影響は少ないと思いますが・・・
INTERNET Watchの記事に、 通電すら不要? キーボードのタイプ音から入力文字を復元する禁断のツールが公開中 てのがありました。
キーボードのタイプ音を聞き取り、入力された文字を復元できるかをブラウザー上で手軽にチェックできるツールが公開中だそうです。記事によると・・・
「keytap」と名付けられたこのツールは、PCやスマホのマイクを使ってキーボードのタイプ音を聞き取り、入力された文字を復元するツール。2018年に実証実験として最初のバージョンが公開され、その当時も話題になった。このたび新しく公開されたバージョン3のデモ映像では、PCに接続されておらず通電すらしていないメカニカルキーボードのタイプ音をスマホで聞き取ってテキストデータ化することに成功しており、格段に進化していることがうかがえる。
だそうです。詳細は記事に譲りますが、キーボードの打鍵音をスマホで聞き取ることで、いわゆる「キーロガー」と同様の効果を得ようという試みです。
正直なところ、眉唾モノでしたが実証動画を見る限り、成功しているようですので本当なのでしょう。
ただ、上記記事をツイートされている方のツイートを拝見すると、誤解されている方も多いようです。Keytap3のサイトを確認する限り、キーボードの種類として「メカニカルキーボード」である必要があると書かれており、どのようなキーボードでも利用可能というわけではありません。
キーボードの機構には大きく分けて、次の3種類があります。
- メンブレン
- メカニカル
- 静電容量無接点方式
それぞれの機構の詳細については、テキトーにお調べいただくとして、世の中のキーボードの9割はメンブレンと思っていいです。圧倒的にコストが安いので、パソコンに付属しているキーボードは、ほぼメンブレンです。
メカニカルキーボードは、キーボードに拘りのある方や、業務で頻繁に利用するような方でないと使ってないでしょう。更に、静電容量無接点方式は、圧倒的にコストが高いので、中の人のようなパソコンオタクじゃないと使ってないです。ちなみにメカニカルキーボードも結構なお値段がします。
なので、今回の「keytap」についても、ご自身のご利用のキーボードの機構が理解できている方以外は、ほぼ関係ないと思います。ただ、こういった攻撃手法があることは、覚えておいていいでしょう。
メカニカルキーボードをご利用の方は、十分にご注意くださいね。