収まる気配を見せません・・・

 

ITmediaの記事に、 1~3月のEmotet相談件数は計656件 前四半期から約54.7倍と“爆増” IPAが報告 てのがありました。

 

情報処理推進機構(IPA)は4月19日、マルウェア「Emotet」に関する相談が1月から3月までに656件あったと明かしたそうです。記事によると・・・

 

10月から12月までの前四半期の相談件数は12件であり、そこから約54.7倍増加したという。

IPAは1日、公式Twitter(@IPA_anshin)で3月に寄せられたEmotetに関する相談は511件で過去最高となったと明かしていた。IPAは「引き続き相談が寄せられている」とし、安易に添付ファイルやURLをクリックしないことや、少しでも不審な点があれば、送信元に直接確認するなど、注意するように促している。

 

だそうです。Emotetに関しては、先月の本ブログの Emotetが3月で既に300件超えの被害相談“先月比7倍”で大幅拡大中だそうです とのエントリーでも注意を促しておりましたが、未だ収まる気配がありません。

 

記事にもあるように、IPAにも引き続き相談が寄せられているとのことなので、現在進行系で攻撃は継続しているようです。

 

先月の本ブログでも述べましたが、今回Emotetが蔓延している原因として、パスワード付きの暗号化されたZIPファイルをメールに添付して送られてくる場合が多いので、セキュリティソフトをすり抜けてしまう場合があること、実在する人物からのメールを装っていることなどが挙げられます。

 

セキュリティソフトを過信せず、暗号化されたZIPファイルは送信元に確認するなどの対応が必要です。また、いわゆる PPAP が未だに中小企業などでは慣例として引き続き利用されていることも、萬延に拍車をかけている気がします。

 

既にソフトバンクなどは、 暗号化されたZIPファイルは問答無用で削除 するとしており、PPAPの廃止がEmotetへの感染防止に役立つことは間違いありません。まだPPAPを行っている場合は、感染予防のためにもPPAPの廃止をご検討ください。

 

今後も、攻撃は継続することが予想されますので、くれぐれもご注意ください。