盛れば勝てる・・・

 

GIGAZINEの記事に、 Intelの第12世代Coreプロセッサー「Alder Lake」はAMD Ryzenを打ち砕く「新王者」との評価 てのがありました。

 

デスクトップPC向けの第12世代インテルCoreプロセッサーが2021年11月4日に発売されたそうです。記事によると・・・

 

「Alder Lake」の開発コードで知られるこのCPUは、高性能コア(P-core)と高効率コア(E-core)という2種類のコアを混載しているのが特徴の1つで、第11世代と比べてシングルスレッドのパフォーマンスが19%向上したとうたっていますが、実際にレビューを行った各サイトによれば、第11世代と大きな差があるだけではなく、AMD Ryzen 9すらも上回るものであるとの評価がなされています。

 

だそうです。ベンチマークなどの詳細についてはリンク先や多くのメディアが出してますので、そちらをご参照いただくとして、今回はオフィスクライアントとしての第12世代Coreプロセッサーはどうなのかを考えていきたいと思います。

 

記事によると、少なくともベンチマーク上はライバルであるAMD Ryzenプロセッサを上回ることがあるとのことで、近年AMDに性能で苦杯を喫する事の多かったIntelとしては反転攻勢の狼煙を上げたと言ってもいいかもしれません。

 

ただ、それに伴って消費電力の増大が顕著になっています。OCCT を回した場合の、システム全体の消費電力をRyzenと比べた場合、Ryzen 5000シリーズがせいぜい250Wで収まるところをCore i9-12900Kは300Wを大きく超えており、かなりの消費電力で有ることは間違いありません。

 

この消費電力については、ゲームなどをやる上では、それなりの電源やマザーを用意している場合がほとんどなのでそれほど問題になりませんが、オフィスクライアントとしての利用の場合は、かなりリスク要因になりかねません。

 

ゲームなどと違い、オフィスクライアントに求められるのは、安定性と耐久性であり、消費電力とともにそれにとなう発熱対策などにも気を使わなければならないのは、安定性と耐久性に大きく影響を与えることになります。

 

ただ、実際の運用面で考えると、多くのアプリはIntel CPUをベースに設計されていると言っても過言ではなく、特にAdobe関連のアプリなどを利用する場合は、Intelの安定性は捨てがたいものがあります。

 

現状では、まだマザーのBIOSが荒削りな部分も否めないため、ベンチの結果だけを見て判断するのは早計かと思われますが、少なくとも消費電力については前モデルに比べかなり増大していることは間違いないことからも、オフィスクライアントとしての利用については、Ryzenも含めて検討に値する物となっていると言っていいでしょう。