”ほぼ”出揃いましたね・・・

 

ケータイWatchの記事に、 ワイモバイルの新料金プラン、データ容量を増量し2月18日より提供開始 てのがありました。

 

ワイモバイルは、4Gと5G共通の新料金プラン「シンプルS/M/L」を改定し、2月18日より提供開始するそうです。シンプルMとLでデータ容量を増量するほか、固定回線割引と家族割の割引額の増額などを実施するとのこと。記事によると・・・

 

改定後のデータ通信容量と月額料金は、「シンプルS」が3GBで1980円(税抜、以下同)、「シンプルM」が15GB(改定前10GB)で2980円、「シンプルL」が25GB(改定前20GB)で3780円。いずれも5G対応。
また、固定回線割引「おうち割光セット(A)」と家族割引サービス(2回線目以降)の割引額を1080円(改定前500円)に増額する。それぞれの割引は併用できない。割引適用後の「シンプルS/M/L」月額料金はそれぞれ、900円、1900円、2700円となる。

 

だそうです。ワイモバイルがUQモバイル対抗とも言える料金プランを再度出してきました。もともと4Gと5G共通の新料金プラン「シンプルS/M/L」を発表していたわけですが、UQモバイルがワイモバイルよりかなり安いプランを出してきたために、対抗せざるを得なかったというところでしょう。

 

ただ、今回のワイモバイルの新料金プランは、UQモバイルの料金プランとは趣が異なったものになっています。UQモバイルの料金プランは特に割引施策などなく非常にシンプルなものでしたが、今回のワイモバイルの料金プランは、”固定回線割引や家族割引ありき”のサービスになっています。

 

割引施策を用いない場合は、従前の料金プランと同じですが、割引額を増額することでUQモバイルに対抗しているからです。

 

特に「シンプルS」プランについては、割引施策を用いた場合に、3GBで900円とUQモバイルの1,480円より580円も安くなっています。この3GBで900円という料金は、MVNOはもちろんのこと、先日1GBまでは0円という衝撃的な料金を発表した楽天モバイルの1~3GBまでは980円という料金をも凌駕する料金です。恐らく、通話SIMでは最安といっていいでしょう。

 

しかし、ワイモバイルはあくまでも”割引施策ありき”の料金ですから、これをもって多くのユーザーがワイモバイルに流れるということは考えづらい状況です。むしろ、ワイモバイルは既存顧客の繋ぎ止めの戦略に舵を切ったと考えるべきです。

 

過熱する値下げ競争に加わることなく、既存顧客へのサービスと料金施策を充実することで、他社への流出を食い止める施策は戦略的には有りかもしれません。

 

とにかく、これでキャリア4社とサブブランド2社の割引施策が”ほぼ”出揃った形となります。気になるのは、サブブランドを持たないドコモが、”ギガライト”の料金改定に触れることなく沈黙を守っているところです。

 

どこかのインタビューでドコモの井伊社長が小容量については、MVNOとの連携を模索している的な発言があったように思いますが、NTTコミュニケーションズが運営している大手MVNOであるOCNモバイルONEを活用した小容量プランが最後に隠し玉として出てくるのではないかと思っています。

 

NTTコミュニケーションズはドコモ傘下になることが既定路線ですし、ドコモは既にNTTに統合されていますので、強大な資本を持ったNTTグループが最後に小容量も取りに来るような気がしてなりません。

 

楽天モバイルの1GBまでは0円という掟破りとも言える料金プランが出てしまっているので、ドコモが小容量プランをどこまで手を付けるかは未知数ですが、前述の通り用意はしているようなので、2月中に何らかの発表があるのではないでしょうか?

 

2月いっぱいはキャリア各社の動きから目が離せなくなりそうです。