未だに通話の需要はある・・・

 

ケータイWatchの記事に、 J:COM MOBILE、月額1500円で1回60分までの「かけ放題」 てのがありました。

 

ジュピターテレコム(J:COM)は、MVNO型の携帯電話サービス「J:COM MOBILE」で、1回あたりの通話時間が60分までであれば、何度でも定額で利用できる「かけ放題(60分/回)」を12月2日より提供するそうです。
 

ちなみに、利用料は月額1500円(税抜)で加入月は無料。60分以上の通話では、30秒20円の従量課金となるとのこと。

従来はMVNOでは、標準の通話アプリでの掛け放題は採算的に無理でした。中の人が現在利用中のMNOの楽天モバイルでさえ、rakuten Linkというアプリを経由することで、掛け放題を実現している状況です。

 

ただ、それも日本通信の 「合理的かけほプラン」 の出現により、変わりつつあります。

 

「合理的かけほプラン」については、日本通信が2019年にNTTドコモから卸提供を受ける音声通話サービスについて、総務省に以下の2点の裁定を求めた点に端を発します。

  1. 音声通話サービスの卸提供にかかる料金の見直し
  2. 「かけ放題オプション」「5分通話無料オプション」に相当するプランの卸提供
これにより、総務大臣は 2020年6月30日付で正式な裁定 を実施しました。この裁定に基づき、NTTドコモは6カ月以内に音声通話サービスの卸提供に関する料金改定を実施することになりました。
 
この音声通話サービスの卸提供に関する料金改定を見越したのが「合理的かけほプラン」だったのです。
 
この総務大臣裁定により、日本通信だけでなく、今回のJ:COM MOBILEの「かけ放題(60分/回)」プランの提供に至ったと考えるのが妥当です。
 
ただ、ドコモ側は具体的な料金改定を未だ示していないため、両社のプラン共に見切り発車であることは否めません。総務大臣裁定は6ヶ月以内の料金設定を求めているため、12月には新たな料金設定が行われるものと思われます。
 
少なくとも、今までMVNOでは難しかった標準の通話アプリでの掛け放題プランが今後、他のMVNOでもプランに組み込まれる可能性があることは利用者にとっても非常に良いことだと思います。
 
通話を重視する利用者の方は、今回のJ:COM MOBILEのプランや、日本通信の「合理的かけほプラン」の利用をご検討になってみてはいかがでしょうか?