今は種蒔きのとき・・・

 

ケータイWatchの記事に、 三木谷氏、楽天モバイルの基地局整備を「来夏には5年、前倒し」 てのがありました。

 

楽天モバイルの代表取締役会長兼CEOである三木谷浩史氏は、携帯電話サービスを手掛ける楽天モバイルの基地局整備計画について、来夏には、5年分、前倒しできる見通しであることを明らかにしたそうです。記事によると・・・

 

三木谷氏は、5月の決算説明会で紹介した「2021年3月末までに人口カバー率70%達成」をあらためて紹介。基地局建設自体は1万カ所以上でおおむね完成しているものの、NTTとの回線接続を待つ場所が多いとのことで、6月末時点で5739局となっている。

現在の予定では、2021年夏には、従来の計画を5年、前倒しして達成する見通しが明らかにされた。これは2026年3月末までに達成する計画を2021年夏に達成するというもの。三木谷氏は「一番難しい都市部を乗り切ったのは大きいかなと思う」と説明。
三木谷氏は「当初、建設が遅れているとご心配をおかけした件だが、爆発的なスピードで進んでいる」と胸を張った。

 

だそうです。基地局整備は順調みたいですね。中の人もMVNOの楽天モバイルからMNOの楽天モバイルに移行して早2ヶ月が経過しました。その中で得た結論は・・・

 

「4Gの楽天モバイルには期待するだけ無駄」

 

ということです。丸々2ヶ月間MNOの楽天モバイルを利用してきましたが、確かに都心の地上では特に問題なく利用できます。ただ、地下はauのローミングに頼らざるを得ない状況ですし、屋内についてはローミングもなければ、楽天モバイルの電波さえ届かない「圏外」になる場合が結構あるのです。

 

これは、楽天モバイルに割り当てられた1.7GHz帯の周波数特性に合致します。いくら基地局を増やしたとしてもこの周波数特性は変わりません。つまり、いつまで経っても4Gの間は屋内の奥まったところは圏外になる可能性が高いということです。

 

そもそも4Gの電波割当は他社がいわゆるプラチナバンドを含むおおよそ6つのバンドを割り当てられているのに対し、楽天モバイルに割り当てられているのは、1.7GHz帯のたった一つのみです。

 

これでまともに戦えという方が無理があります。

 

もともと三木谷さんも4Gで勝とうなどとは思っておらず、5Gこそ本当の勝負だと思っているはずです。5Gの電波割当は、ドコモとKDDIが3バンド、ソフトバンクと楽天が2バンドとなっており、4Gの電波割当と比べて圧倒的に他社との差がないのです。

 

どんな経営者だって、こんなにハンデのある4Gでの勝負より、ほぼハンデのない5Gで勝負したいと思うのが普通です。

 

今回の基地局整備を「来夏には5年、前倒し」というのも、あくまでも5Gへの布石であり、来月から開始予定である楽天モバイルの5Gサービスこそが本当の勝負だと思います。

 

中の人も現在の楽天モバイルはとりあえず無料で利用できる1年が過ぎたら解約して、1年程度他のMVNOでお茶を濁して、楽天モバイルの5Gサービスの展開を見守りたいと思っています。

 

楽天モバイルへの移行をお考えであれば、4Gのうちはあくまでもサブ回線としての利用に留め、5Gサービスが本格展開した後にメイン回線での利用をお考えになるのがいいでしょう。

楽天モバイルの5Gサービスの展開に期待したいところです。