地味だけど結構な衝撃・・・
PC Watchの記事に、ChromebookでMicrosoft OfficeなどWindowsアプリが動作可能に てのがありました。
Googleは17日(現地時間)、macOS向け仮想化アプリを提供しているParallelsと協業し、ChromebookにてMicrosoft OfficeといったWindowsアプリをサポートする意向を発表したそうです。記事によると・・・
Paralles側のリリースによれば、今秋にWindowsのアプリの全機能が使えるChrome Enterpriseを提供し、Microsoft Officeをはじめとしたデスクトップ版のWindowsアプリが利用可能になる。なお、海外誌のAndroid Policeによると、Parallelsが提供するのは、Chrome OSにネイティブに統合されたParallels Desktopのバリエーションであり、完全なるオフライン動作をサポートするという。
だそうです。Parallesという会社はMac上でWindowsを動かす仮想マシンソフト(PCエミュレータ)の会社ですので、その会社と組んでChromebook上でもWindowsアプリを動かすということで、仕組みとしては理解はできます。
ただ、どうしてChromebook上でOfficeを動かす必要があるのかというと、単に便利だからとかいう理由ではなく、必要があったからと考えるのが妥当でしょう。
Chromebookは日本では非常に知名度の少ないOSですが、世界の特に教育市場ではかなりのシェアを誇っています。Googleが公開した世界の教育市場における「Chrome OS」のシェア分布図によると、北米ではシェアが60%以上、オーストラリアで40%以上、欧州で20%以上になっています。
このシェアをご覧いただければ今回のChromebookでMicrosoft OfficeなどWindowsアプリが動作可能になる必要性がご理解いただけるのではないでしょうか?
教育市場ではやはり実情に沿った教育をしていく必要があります。世界の市場では学生や社会人にとって、Microsoft Officeは好むと好まざるとにかかわらず、デファクトスタンダードであり避けて通れないアプリケーションです。
そのため、教育の中でChromebookでMicrosoft Officeが利用できることは、実情に沿ったアプリケーションが利用できることになり、より実践的な授業が展開できることになります。
こういったことから、ChromebookでMicrosoft OfficeなどWindowsアプリが動作可能になったのではないかと思います。もちろん、セキュリティ面や端末価格の面でもWindowsと比較しても有利な面がありますので、今回の協業は非常に意味あるものになるでしょう。
ただ、ライセンスなどの運用面などや、Chromebookは比較的PCのスペックが低めのものが多いので、果たしてエミュレータレベルでWindowsアプリがサクサク動くのかどうかという面は非常に気になります。
そういった面も含めて、今後の展開に期待したいところです。