他のNTPサーバを使って・・・

 

GIGAZINEの記事に、 福岡大学が独自に運用してきた日本初の公開NTPサービスを利用しないように呼びかけ中、将来的な停止で世界規模の影響が出る恐れも てのがありました。


福岡大学公開NTPサービス(時刻同期サービス)が、サービス利用者の増加に伴い慢性的に大量のトラフィックに悩まされており、2019年1月時点で約270Mbpsもの帯域を常時使用している状態となっているそうです。そのため、キャンパス内ネットワークの安定運用が難しくなっており、同サービスを将来的に停止すると福岡大学はアナウンスしているとのこと。記事によると・・・

 

2017年にTP-Link製の無線LAN中継装置ではNTPクエリをNYPサーバーに高頻度で送信しており、月間で715.4MBもの通信が行われていたことが明らかになりました。TP-Link製の無線LAN中継装置にも福岡大学のNTPサーバーのIPアドレスが埋め込まれており、NTPサーバーへの異常なアクセス集中の原因の一端となっていたそうです。

 

だそうです。このTP-Link製の無線LAN中継装置の件は結構話題になってましたけど、記事によると複数のメーカーの機器でも福岡大学のNTPサーバーのIPv4アドレスが埋め込まれていることを確認しているそうです。

 

中の人もNTPサーバーは利用していますが、中の人が利用しているのはNICTが用意している 「ntp.nict.jp」を利用しています。日本国内の公開NTPとしては一番無難じゃないでしょうか。このNICTのNTPサーバーについては、「製品のデフォルト ntp サーバとして設定しても良い」とは言ってますが、「事前にご連絡ください」とのことわりが付いてます。まぁ当然なんでしょうけど、断りなく設定しちゃっているのが多いんでしょうね。

 

福岡大学のようにとんでもないトラフィックに見舞われて、大学のネットワーク全体が停止するような状況になれば、それはやはりサービスの終了を発表するのも当然かなとも思います。

 

日本国内のNTPサーバーですと、NICTの他にもインターネットマルチフィード株式会社が運営している「ntp.jst.mfeed.ad.jp」 なんかもありますが、当然ながら製品のデフォルトNTPサーバとして使う場合は事前連絡が必要となってます。

 

とりあえず、PCのNTPサーバーとして、福岡大学のNTPサーバーをご利用の方は、NICTやインターネットマルチフィード株式会社のものに変更されてみてはいかがでしょう。少しでもトラッフィクを下げる努力も必要かもしれませんしね。