クラウドストレージ業界に今更ながら新人が・・・

 

TechCrunchの記事に、 Dropboxに挑むスイスのpCloud、差別化に成功し黒字化達成 てのがありました。

 

pCloudと呼ばれるスイスのクラウドストレージの会社が、この5年で900万人以上のユーザーを獲得し、最近ようやく採算が取れるまでに成長したそうです。記事によると・・・

 

Dropboxを使い慣れた人なら、pCloudにも戸惑うことはないだろう。このサービスも、ファイルをバックアップしたり、デバイス間で同期する機能を提供する。容量は10GBまでは無料で、それ以上の容量と付加機能は有料となる。DropboxやOneDriveとは異なり、pCloudはあたかも外付けドライブのように振る舞う。パソコンにアプリをインストールすると、デフォルトではすべてクラウド側にのみ保存されるようになる。macOSの場合は、Fuseを使って新たな仮想ドライブを作り、Finderにマウントする。

 

だそうです。今更ながら、クラウドストレージ業界に新たなメンバーが加わったようですね。正直なところ、機能的にはDropboxやGoogleDrive、OneDriveなどと代り映えしないように思いますが、他のクラウドストレージと異なるところは以下の2点でしょう。

  • pCloud Cryptoという暗号化されたフォルダを作成できる
  • サブスクリプション制ではなく、生涯契約という一括払い契約ができる
この2点は他にない特徴かもしれません。特に生涯契約という方法は他のクラウドストレージのどこもとっておらず、サブスクリプション制を取りたくない顧客にとっては非常に魅力的な選択肢となるでしょう。肝心の生涯契約お値段ですが、500GB175ドル(約1万9600円)2TB350ドル(約3万9200円)、Cryptoオプションは125ドル(約14000円)で一生利用できるとのこと。
 
生涯契約ということですと、容量もそれなりに必要だと思いますので、2TBくらいのプランは契約したいところですが、それでも約3万9200円とそんなに高くはない印象です。GoogleDrive(現在はGoogleOneに改名)の2TBのプランが月額20ドルですので、約1年半で元が取れてしまう計算です。
 
ただ、DropboxやGoogleDriveやOneDriveは当然ながらこれまできっちり事業を継続させてきましたが、pCloudは果たして生涯契約に見合うだけの事業を継続させられるのかが問われています。
pCloudのお手並み拝見と言ったところでしょうか。