簡単であればこそ・・・

 

ケータイWatchの記事に、 ボタン1つでタクシーを呼べるIoTデバイス「タクシーダッシュボタン」 てのがありました。

 

モバイル・コマース・ソリューションは、スマートフォンやパソコンを必要とせず、単体で動作するタクシー配車用IoTデバイス「タクシーダッシュボタン」を2018年1月から提供しているそうです。記事によると・・・

 

タクシーダッシュボタンは、あらかじめ指定した場所にタクシーを呼ぶことに特化したIoTデバイス。SIMカードを搭載しており、スマートフォンとの連携やWi-Fi接続などの通信設定を必要とせず、すぐに利用できる。
事前決済やGPSによる位置情報の取得といった機能は備えないシンプルな設計とすることで、電源を入れて呼出ボタンを押すだけでタクシーの手配が完了する仕様となっている。タクシーの到着予定時間や号車番号などが液晶画面に表示され、あわせて音声案内も行う。

 

だそうです。最近はタクシーを呼ぶことができるアプリも非常に増えてますけど、当然ながらスマホを持っていて操作できることが前提ですよね。日本では未だにガラケーのシェアが2割ほどあって、そういった方々はアプリは利用できないわけです。

 

特にお年寄りなどは、ガラケーの詳しい操作もままならない場合もあるでしょうし、タクシーを呼ぶのにも苦労するかもしれません。そういった中で今回の「タクシーダッシュボタン」は、ただタクシーを呼ぶためだけのボタンですけど、ボタンを押すだけの簡単操作ですし、SIM内臓なのでWi-Fi設定なんかも全く必要なく、届いてすぐ使えるのも魅力です。IoT機器がもてはやされてますけど、こういった誰でも簡単に利用できることこそ重要だと思うんですね。

 

記事中に費用のことについての記載がなかったので、運営元のサイトで確認してみたのですが、どうも利用者からは費用を取るつもりはなく、無料で使えるようですね。タクシー会社の囲い込み戦略としては、確かに有用だと思いますので、そこで費用を捻出するようです。

 

ただ、残念ながら現在利用できるタクシー会社が非常に少ないんです。全部で4社のみで、全て地方のタクシー会社のみです。もちろん都心の場合だと、流しのタクシーもたくさんいますので、必要ないかもしれませんが、もう少し利用できるタクシー会社が増えないと流石に厳しいかもしれませんね。

 

取り組みとしては素晴らしいと思いますので、是非今後も取扱タクシー会社を増やしていただきたいものです。