コソコソッ・・・
INTERNET Watchの記事に、 スマホアプリ「JapanTaxi」、広告目的での位置情報の利用をめぐりアプリの改善版をリリース てのがありました。
広告目的での位置情報の利用をめぐって、ユーザーからの同意を得るプロセスが不十分としてネットで騒ぎになっていたスマホアプリ「JapanTaxi」が、指摘のあった箇所を改善したアプリをリリースすることを発表したそうです。記事によると・・・
同アプリはユーザーの位置情報をスマホ経由で伝えることでタクシーを呼ぶことができるアプリだが、広告利用目的でのデータ取得にあたって利用者の同意を得るプロセスが明確でなく、また、無効化の手続きを行うための画面が正常に機能していないことがネットで指摘されていたもの。JapanTaxi社および協業先であるフリークアウト社の発表によると、今回の措置はこの問題点を認め、広告利用目的でのデータの取得・利用を停止するとともに、これまで取得した位置情報データを全て削除するとしている。
だそうですよ。タクシーを呼ぶアプリなので、位置情報を取得するのはしょうがないと思うんですけど、その位置情報はあくまでも「タクシーを呼ぶ目的のみ」に利用されるべきものであって、タクシー乗車後の位置情報まで広告目的で利用すべきじゃないと思うんですよ。
ようは、このアプリでタクシー呼んだら、「タクシー降車後も位置追跡されて、どの店に入ったとかの情報まで抜かれちゃったよ!」てなもんですよ。
ただ、記事にもある通り、火消しは見事でした。「アプリの機能は削除するし、今まで取った全データも削除するよ!」と潔い対応だったんですね。どこかの恥の上塗りをした某大手セキュリティベンダーに爪の垢でも煎じて飲ませたいくらいです。
企業としては「せっかくアプリ作ったんだから、データを活用したいよね」という気持ちはわかりますし、それが悪いというわけではないのですが、データを活用したいのであれば、きちんと分かりやすくデータの取得目的や範囲を明示すべきですよね。
これまでに問題になったところは、全て裏でコソッとやろうとしてるからバレた時に大事になってますよね。まともにオプトイン取ろうと思ったら誰も使ってくれないよと思ってるのかもしれませんけどねぇ。
とりあえず、こういった事例が今後でないことを望むばかりです。