上流から調べてね・・・

 

INTERNET Watchの記事に、 今日の大規模ネット障害、原因は経路情報の誤り、世界10万のIPアドレスに影響 てのがありました。

 

本日8/25日の正午ごろから国内のインターネット接続回線に大規模な障害が発生したそうです。既に障害は復旧していますが、一部の情報では、この障害に伴うネットワークの輻輳などにより、通信が不安定になる場合もあるとのこと。記事によると・・・

 

今回の通信障害の原因は、インターネットの通信パケットを正しい宛先(IPアドレス)へ転送するためにネットワーク事業者間で共有している経路制御(BGP:Border Gateway Protocol)の情報に、誤った経路の情報を流してしまったネットワーク事業者がいたことによるものとみられる。OCNが相互接続している海外の大手ネットワーク事業者が、OCNのネットワークへ転送すべきIPアドレスに対し、本来は経由すべきではない自社のネットワークへ転送するよう指定してしまった模様だ。

 

だそうです。この誤った経路の情報を流してしまったネットワーク事業者がどうもGoogleらしいとの情報もあるようですが詳細は未だ不明です。

 

今回は発生から回復までそんなに時間がかからなかったので、この件でウチに問い合わせはなかったようなのですが、こういったネットワークのトラブルは結構日常茶飯事で起きてます。

 

例として今回の被害者のひとつであるOCNさんの工事・故障情報のページを見てみてください。

 

OCN工事・故障情報

 

各サービスごとに工事や故障情報が掲載されてるんですけど、ほぼ毎日と言っていいぐらい何処かで何かしらの工事や故障が起きてるんです。

 

なので、自社のネットワークが繋がらない場合などは、まずは機器の故障を疑う前にこういったプロバイダNTTなどの回線事業者の設備に問題がないかを確認してみてくださいね。

PCのネットワークが繋がらない場合には、手持ちのスマホで確認してもいいでしょう。

 

プロバイダや回線に問題がないことを確認した上で、自社のルーターハブの状況を確認しましょう。自社のネットワーク機器をいくら調べても、回線やプロバイダに問題があるのでは、こちらでは対処のしようがありませんから。

 

ネットワークにあまり詳しくない方でも、ネットワークの上流から調べていくとおのずと原因が特定しやすくなりますよ。ネットワークが繋がらない場合には、思い出してみてくださいね。