神輿は軽くて馬鹿がいい・・・

 

ケータイWatchの記事に、 高市総務大臣が実現したいこと、「端末は合理的な額を、通信料は安く」 てのがありました。

 

本日、総務省が携帯電話の販売における行き過ぎた割引や、SIMロック解除に関する現状の制度を是正すべく、主に大手キャリアを対象にしたガイドライン案を公表したのを受けて、総務大臣様への取材があったようです。

この中で・・・

 

過去1年間にわたって総務省が取り組んできたガイドラインの策定やフォローアップ会合、そしてガイドライン改正案がこの日の夕方に発表されることに関連して、記者からは「端末の販売価格を高くしているだけではないか、という批判もある。大臣が実現したいことはなにか」と、改めて問われた。

(中略)

一連の取り組みで、「最大1600円低廉なライトユーザー向けプラン」や、「最大1000円の長期利用割引」「最大1万4500円低廉なヘビーユーザー向けプラン」など、大臣は具体的な金額に触れながら、新たな料金プランが導入されたことを挙げ、「端末の販売価格を高くしただけ」という批判にはあたらないとした。

 

との談話があったようですが、ホントにこのように思ってるのだとしたら、かなりアレな方ですねぇ。

 

確かに新たな「通信料金プラン」は導入されました。ドコモを例にとってみると、データSパック(2GB、3,500円)、データMパック(5GB、5,000円)、ウルトラデータLパック(20GB、6,000円)、ウルトラデータLLパック(30GB、8,000円)と4種のパケットパック定額プランが現在は存在します。(2GBで3,500円という料金もかなりアレですけどね・・・)

 

ただ、新たな「通信料金プラン」は確かに導入されたのですが、新たな「通話料金プラン」もセットで導入されたことをよもや大臣がご存じないとは思えないのです。

新たな「通話料金プラン」はカケホーダイプラン(2,700円)カケホーダイライトプラン(1,700円)の2種類のみです。通話をする場合、このどちらかのプランを必ず契約する必要があります。

 

仮にほとんど通話する必要が無い場合でも、カケホーダイライトプラン(1,700円)を契約する必要があるのです。ちなみに、以前の通話料金体系の「タイプXi にねん」の料金は月額743円でした。もちろん無料通話はなく完全従量課金です。

 

オマケに、新たな通信料金プランの最も安いデータSパック(2GB、3,500円)は、カケホーダイライトプラン(1,700円)では選べない仕様になっている極悪ぶり・・・

 

つまり、キャリアは新たな通信料金プランを設けるのと同時に、必要のない人にまで強制的に通話料を徴収するプランを作ってたんです。こんなことは、ある程度ケータイに興味のある方であれば半ば常識的に知ってることですので、大臣様がご存じないわけはありません。

 

これを知っているにも関わらず、「端末の販売価格を高くしただけという批判にはあたらない」というのはもはや恣意的と言わざるを得ません。

 

神輿は軽くて・・・

言い得て妙ですな・・・