餅は餅屋・・・

ITmediaの記事に、 スイス高級腕時計のTAG Heuer、GoogleとIntelと提携で年内にスマートウォッチ発売へ てのがありました。

仏LVMH傘下のスイス高級腕時計メーカーのTAG Heuerは、米Intelおよび米Googleと提携し、Intelのプロセッサを搭載し、Googleの「Android Wear」を採用するスマートウォッチを製造すると発表したそうです。年内に発売する計画とのこと。

詳細は記事に譲りますが、やはり時計メーカーとの提携でスマートウォッチを開発するところが出てきましたね。それもIntelとGoogleという巨人が・・・

AppleWatchもAndroidWear搭載機もどちらも作っているのは「PC屋」です。「時計屋」じゃないんですね。スマートフォンは「電話」なので通常はカバンなりポケットなりに入っていて機能はともかく、あくまでも「電話」です。

スマートウォッチは「時計」なので、身に付けるものです。身につけた場合それは「装身具」としての「役割」も兼務します。PC屋は「装身具」(イヤリングやネックレスやペンダントや指輪等々)を当然作ったことはありませんので、「装身具」としての役割を強く意識して作ってはいないでしょう。

おなじITmediaの記事に、以下の様なものが有りました。

「どこで売ってるんですか?」「意識高そう」 ウェアラブルに辛口な女性たち

とりあえずは記事を読んでいただきたいのですが、インタビューされた女性たちに共通なのは「機能」よりむしろ「装身具」としての役割のほうに重きを置かれていることだと思います。

正直、今の「PC屋」が作るスマートウォッチにはこういった視線が欠如してると思います。そういった意味で、長い歴史を持つ「時計屋」がスマートウォッチ制作に携わるというのは、「装身具」を意識した「時計」を作る上で良い物が出来るような気がします。

組んだ相手がLVMHの一角のタグホイヤーというところも良かったですね。LVMHには他にもゼニス・ウブロ・ブルガリ等々の多くの有名なメーカーがありますから、今後の展開にも期待できます。

「装身具」ですからまずは「欲しい!」とか「いいなぁ・・」とか「付けてみたい!」と思えるようなものであることが必要だと思いますね。ぶっちゃけ機能なんて二の次でも・・・

ちなみに先々週までMWCが行われてましたが、現在は世界最大の時計見本市であるバーゼルフェアが行われてます。そのバーゼル・フェアでLVMHグループのBVLGARI「Diagono Magnesium」というコンセプトウォッチを発表しています。

BVLGARI Diagono Magnesium
http://bulgari.wis.watch/index.html

スマートウォッチとは呼べないかもしれませんが、「時計屋」が作るITとの連携を見るようで非常に興味深いものです。

個人的にはDiagono Magnesiumは「欲しい!」「付けてみたい!」って思うんですよ・・・既存のスマートウォッチを見た時には感じなかった感覚ですね。

TAG Heuerのスマートウォッチがどのようなものになるのか非常に楽しみです。今後の展開に期待したいところです。