ナンデ値上げ?

PC Watchの記事に、 日本マイクロソフト、法人向けOffice 365を最大32.8%値上げ てのがありました。

日本マイクロソフトは、2015年1月1日から、一般法人向け「Office 365」の価格改定を実施し、最大32.8%値上げすることを明らかにしたそうです。
対象となるのは、企業向け、行政機関向け、教育機関向けの全てOffice 365ライセンスであり、同社が、全てのSKUにおいて、Office 365の価格を引き上げるのは、今回が初めてのことになるとのこと。

詳細は記事に譲りますが、ウチのお客様の中でもOffice365を既にご利用のお客様もいらっしゃいますし、検討中のお客様も結構いらっしゃいます。

で、率直な感想として「ナンデ今の時期なの?」

Office365は確かにGoogleAppsの対抗馬として有力ですし、特にバンドル版Officeが圧倒的な日本ではOffice365はその互換性から見ても有利な状況にあると思います。

ただ、まだまだ多くの中小企業はバンドル版をそのまま利用するというスタイルが殆どで、月額課金制には慣れていないのが実情です。

そんな中でイキナリの値上げです。Office365の既存顧客にしたって、検討中の顧客にしたって、「え?値上げすんの?」が率直な感想でしょう。この値上げから以下のように考える顧客が出てくるかもしれません。

「Office365はいいんだけど、急に値上げとか言われちゃうと予算の関係上困るなぁ・・・」

「Office365は月額課金だから値上げとかされちゃうとねぇ。だったらイニシャルは高くても従来のパッケージ版のほうがいいよね」


大いに予想可能な反応ですね。
GoogleAppsとライバルもいるなかで、普及率もそこそこの状態でのこの値上げはどうなんでしょう?パッケージ版は継続販売されるわけですしね。

正直、個人的には「Officeの最新版がいつでも使えること」に魅力を見出す法人はそんなにいないような気がします。(もちろんそれ以外の機能もありますが、それはOfficeで無くとも代替可能なものが多いと思います。)互換性の問題とサポートの問題さえなければ、まだOffice2003を使いたかったという企業はゴマンとあるんではないでしょうか?

MSが本当にOffice365を「柱」にしたいのであれば、刈取りの時期はまだ先のような気がします。