本格参入も前途は・・・

TechCrunchの記事に、 Dropboxが日本市場へ本格参入、東京支社設立に向けカントリーマネージャーを募集中 てのがありました。

Dropboxが東京支社設立に向けて、カントリーマネージャーを探しているそうです。来日中のDropbox COO、デニス・ウッドサイド(Deniss Woodside)氏によれば、今回来日の目的はズバリ、日本法人立ち上げの第1号社員を見つけることだそうです。

詳細は記事に譲りますが、やっと日本法人立ち上げるみたいですね。競合のBOXなんかは既に2013年には日本法人立ち上がってましたからね。

本格的に日本でサービスを提供するようですが、正直、競合が多く決して前途洋々ではないような気がします。昨日のエントリーでも書きましたが、「Google Drive for Work」も出ましたし、BOXも法人メインで営業かけているように、もうオンラインストレージの主戦場は法人向けに移行しつつあるように思います。

その中に於いてDropboxの優位性は何でしょう?

中の人は記事中にもある以下の部分に目が行きました。

「ユーザーにDropboxを選ぶ理由を聞いたところ、特定のプラットフォームに紐付いていないことという答えが多くありました。これは非常に大きな価値です。特定企業のクラウドだと、どうしても自社サービスにロックインするように最適化することになりますからね」

正にこの通りです。中の人は正直Dropboxシンパですが、これがDropboxを未だに使い続けている理由でもあります。

ただ、逆に言えば Dropboxを「今」選ぶ理由はコレしかない とも言えます。

MSのOneDriveにしても、GoogleのGoogleドライブにしても、機能やUIなどはもうDropboxと大差ないレベルにまで来ていることは利用している方々が一番ご存知のことだと思います。ただ、どうしても自社のサービスにロックインするあまり、使い勝手が悪くなってしまっている場合があります。

でも、それ以外は大差ないんです。

今後、Dropboxがさらなる進化を遂げるためには、記事中にもある通り、Carousel などのプロダクトとの連携が欠かせないものになるように思います。単なる普通のオンラインストレージになった時に、DropboxはMSやGoogleの力に飲み込まれてしまうでしょう。

日本法人立ち上げを機に、Dropboxがさらなる発展を遂げることを願ってやみません。