MSEは常に最低の性能がベスト?!・・・

スラドに Microsoft Security Essentials、39%のマルウェアを検出できず てのがありました。

Microsoft Security Essentials(以下MSE)はMS純正の無料のセキュリティソフトです。未だにご存じない方もいらっしゃるようですが、MSも他のセキュリティベンダーの手前、積極的にPR出来ないところもあるんでしょうね。ちなみにご存じない方のために申し上げますと、現行OSであるWindows8及び8.1にはMSE相当のWindowsDefenderが初期状態で搭載されてますから、MSEを入れる必要はないですよ。

で、そのMSEですが、Dennis Technology Labs(DTL)が実施したセキュリティーソフトウェア9製品のテスト結果によると、MSEの検出率が最も低く、100種類のマルウェアのうち、61種類しか検出できなかったそうですよ。よくありがちなテストですね。しかし個人的にはMSEの検出率を他の有料ソフトと同等に比べるのもどうかと思うんですよ。

じゃぁ仮にMSEの検出率が今回の1位のカスペと同じような結果だった場合、誰があえて「有料」のセキュリティソフト買うんですかね?もちろんMSEにはないウェブのセーフティ機能や迷惑メールの除去機能なんかもありますから、それ目当てに買う人もいるでしょうけど、そのような機能は他の無料のソフトでも十分に代用可能な機能です。

MSEの性能が他のセキュリティベンダーの有料のソフトと同等になってしまったら、困るのはどこですかね?MSだって分かってやってるんだと思いますよ。

「さぁどうぞウチのMSEを叩いて、貴社のセキュリティソフトの売上を伸ばしてくださいね!」

「セキュリティベンダーの皆様はWindowsのエコシステムの一翼を担う大事な役割です。MSEが皆様の素晴らしい商品のステマを担えたら幸いです!」

てなところじゃないかなとねw MSEは他のセキュリティベンダーにとって、無料のセキュリティソフトの限界を知らしめるための格好の材料なんじゃないの?

むしろ問題なのは、どことは言いませんが、そんな「最低限の性能の維持」を求められるMSE以下の結果だった「有料」のセキュリティソフトですよ。そんなもん誰が買うんだよw

MSE叩く前にやることあんだろJK

MSはこう言いたいんじゃないかな?

「MSEはセキュリティベンダーの皆様の為のステマツールです。今後も最低限の性能を維持しつつ、決して皆様の領域を侵す事のないように精進して参ります。」 てねwww