PCベンダーも淘汰の時代・・・

ITmediaの記事に、 オンキヨー、量販店向けPCを「一時的に休止」 てのがありました。

今年はこういう話題が更に増えるだろうなぁという記事が出てきましたねぇ。オンキョーさんはご存じの方も多いと思いますが、ソーテックさんを吸収合併したのが2007年の話。それから5年近くになりますけど、この間に環境もかなり変わりましたからねぇ。

PCパーツの寡占化が凄まじい勢いで進んでます。CPUは言うまでもなくインテルとAMDのみ(まぁVIAもC7やNano作ってますけどw)となって久しいですし、メモリも韓国のSamsungとHynixだけで世界シェアの半分以上、日本のElpidaと米Micronを合わせた4社で実に世界シェアの9割以上になりますので、これも4社寡占状態。更に近年業界再編が著しいHDDに至っては、SamsungがSeagateにHDD事業を売却し、同様にWestern Digitalが日立のHDD部門を買収したのが去年の話。これによって、世界のHDD製造はWestern Digital(世界シェア約50%)、Seagate(同約40%)、東芝(同約10%)の3社のみになってます。

もうこの手の話題は挙げ出したらキリがないのですが、パーツの寡占化が進んでるので、PCの性能に差が出るわけもないわけです。世界中のPCはインテルのCPUと韓国のメモリとWDか海門のHDD積んでるわけだからね。

これだともう後は価格競争かよほどニッチなとこ狙って行かないと生き残れるはずも無いですよね。パナのレッツノートのように未だにママンの設計からマシンの製造までを国内で行なって、Made in Japanにこだわって、とにかく軽く丈夫なモバイルマシン製造に特化するというのは生き残りの一つの方法だと思います。とにかく高価なマシンだけど、愛用者が多いのはそれだけ信頼されてるし、だから売れてるってところがあるんでしょうねぇ。

当然ながら大手も淘汰が進んでいくでしょうねぇ。日本のPCベンダーだって、既にNECはレノボに喰われちゃってるしねぇ。そう考えるとオンキョーさんが量販店向けのPCから一時的?に撤退するってのもうなずける話です。直販だって利幅が薄いご時世に量販店向けなんて利益出すだけでも大変だと思いますよ。

まぁホントにこの業界厳しい世界ですわ。生き残っていくのは大変だァ・・・