RAIDを過信しすぎないで!

PC Watchの記事に、 バッファロー、「テラステーション」でRAID 5再構築に不具合~ファームウェアアップデートで解消 てのがありました。

ウチのお客様の中でもNASをご利用のお客様は多くて、中でもバッファローさんの「テラステーション」は量販店などでもよく売っていてNASの代表的なものになってます。

で、あまりに一般的になっているからか、今回のようにファームウェアアップデートが出来ること自体をご存じないお客様も多いようなのです。ファームウェア とはWikiによると・・・

ファームウェア
(Firmware) とは、電子機器に組み込まれたコンピュータシステムハードウェア )を制御するためのソフトウェア で、ソフトウェアをROM 等のLSI などに書き込んだ状態で、機器に組み込んだもの。また、ソフトウェアではなく、プログラマブルロジックデバイス で利用する回路情報も広義のファームウェアと呼ぶことがある。

ということなのです。なので、これを書き換えることによって、装置の機能アップやセキュリティアップ、不具合などに対応出来るんですね。

なので、できれば商品を購入した際に、必ずユーザー登録をして、このようなファームのアップの必要性が生じた際などに、メーカー側から連絡がとれる体勢にしておいていただきたいのです。

ただ、現場レベルで言えば残念ながら、こういうことをご存じない方が多く、購入したらファームのアップは一切やったことがないという方が多いのが現状です。もちろんアップデート出来ること自体をご存じないからなのですが・・・
それと今回のRAIDですが、RAID=バックアップとお考えのお客様がいらっしゃるようなのですが、RAIDはバックアップではありません。

同じくWikiの「RAID」 の項目に分かりやすく書いてありましたので、引用します。

RAIDは複数のHDDを用いて、仮想ディスクの故障する可能性を低減させる技術である。そのため、ファイルを誤消去など人為的なもの、コンピュータウイルス によるファイルの破壊、ファイルシステム の不整合など、ソフトウェア的な障害には対応できない。またHDDが同時期に複数故障する、リビルド時に他のHDDが障害を起こすなど等、単体のHDDに比べれば非常に低いが仮想ディスクも故障の可能性を持つ。

一方でバックアップは、データを静的な状態で、一定期間、複数世代、保存するものであり、RAIDとは役割が異なる。データはRAIDとバックアップの両者を組みあわせて運用することにより、サービスの継続性を保証しつつ、高い安全性を持って保全することができる。


ということです。RAIDを過信すると今回のような場合に、対応できません。必ずRAID+バックアップで万全の体勢をとって下さいネ!



今月テラステーションで同様の事例を1件見てる・・・コレかよ・・・リビルトしなきゃデータは何とか助かったかもしれないのに・・・ヒドイよバッファローさんお客様が気の毒・・・


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